東映任侠映画の中核を担った男 山下耕作ノ世界

■ 作品解説 / /

『山口組三代目』写真

(c)東映

12月3日(水) 〜9日(火)

山口組三代目

1973年(S48)/東映京都/カラー/102分

■企画:田岡満、日下部五朗、武久芳三/脚本:村尾昭/原作:田岡一雄/撮影:山岸長樹/美術:井川徳道/音楽:木下忠司  ■出演:高倉健、菅原文太、丹波哲郎、松尾嘉代、待田京介、桜町弘子、山本麟一、水島道太郎、田中春男、内田朝雄、田中邦衛、嵐寛寿郎

日本やくざ史上、最強最大の組織をつくりあげた男、山口組三代目組長・田岡一雄の自伝が衝撃の映画化。本作では三代目襲名以前、若き日の田岡の姿が描かれる。高倉健VS菅原文太、雪の対決シーンが印象深い。

『山口組外伝 九州進攻作戦』写真

(c)東映

12月7日(日) 〜13日(土)

山口組外伝 九州進攻作戦

1974年(S49)/東映京都/カラー/106分

■企画:日下部五朗、田岡満、今川行雄、橋本慶一/脚本:高田宏治/原作:飯干晃一/撮影:山岸長樹/美術:富田治郎/音楽:八木正生  ■出演:菅原文太、渡瀬恒彦、梅宮辰夫、松方弘樹、渚まゆみ、橘真紀、三島ゆり子、津川雅彦、伊吹吾郎、佐藤慶、渡辺文雄、志村喬

山口組九州進攻の契機をつくったといわれる伝説の鉄砲玉・夜桜銀次こと、平尾国人の疾風怒濤の半生を描いたもの。熾烈な抗争に自ら飛び込んだ命知らずの男を菅原文太が熱演、鮮烈な印象を残した。

『極道VS不良番長』写真

(c)東映

12月7日(日) 〜13日(土)

極道VS不良番長

1974年(S49)/東映京都/カラー/94分

■企画:松平乗道/脚本:高田宏治、志村正浩/撮影:古谷伸/美術:富田治郎/音楽:八木正生  ■出演:若山富三郎、渡瀬恒彦、大木実、山城新伍、ジュディ・オング、富川晶宏、森田日記、橘真紀、梅宮辰夫

一家解散、堅気になった極道親分こと、島村清吉は「大日本ホルモン焼移動レストラン」を開業。子分をつれて岐阜に向かうが、新宿カポネ団こと不良番長グループとはち合わせする!!極道VS不良番長、二大シリーズが激突する痛快アクション。

『日本女侠伝 血斗乱れ花』写真

(c)東映

12月10日(水) 〜16日(火)

日本女侠伝 血斗乱れ花

1971年(S46)/東映京都/カラー/107分

■企画:俊藤浩滋、日下部五朗/脚本:野上龍雄/撮影:山岸長樹/美術:石原昭/音楽:渡辺岳夫  ■出演:藤純子、高倉健、津川雅彦、山本麟一、大木実、内田朝雄、中村錦司、鈴木金哉、水島道太郎、天津敏、遠藤辰雄

「日本女侠伝」シリーズ第四作では、筑豊の女炭坑主が主人公。悪徳有力者の妨害や圧力にも屈せず、夫の遺志を継いで毅然と鉱山を守っていく──。ヒロインの運命を予感するかのように、そこかしこに配された彼岸花も印象的。

『ピラニア軍団 ダボシャツの天』写真

(c)東映

12月10日(水) 〜16日(火)

ピラニア軍団 ダボシャツの天

1977年(S52)/東映京都/カラー/83分

■企画:杉本直幸、上阪久和/脚本:松本功/原作:政岡としや/撮影:増田敏雄/美術:富田治郎/音楽:渡辺岳夫  ■出演:川谷拓三、室田日出男、志賀勝、岩尾正隆、夏八木勲、竹田かほり、橘麻紀、高月忠、司裕介、根岸一正、成瀬正、白井孝史

望みはでかいが、ちょっぴり抜けたところのあるチンピラ“ダボシャツの天”が、筋金入りの極道を夢みてガムシャラに奮闘する──。ピラニア軍団総出演!!チンピラ極道のズッコケぶりをユーモアたっぷりに描いたアクション喜劇。

『女渡世人 おたの申します』写真

(c)東映

12月14日(日) 〜20日(土)

女渡世人 おたの申します

1971年(S46)/東映京都/カラー/103分

■企画:俊藤浩滋、日下部五朗/脚本:笠原和夫/撮影:山岸長樹/美術:鈴木孝俊/音楽:渡辺岳夫  ■出演:藤純子、菅原文太、三益愛子、島田正吾、林彰太郎、南利明、待田京介、遠藤辰雄、金子信雄

一匹狼の女渡世人・上州小政は、賭場で殺された青年に哀れみを感じ、彼の故郷へと向かう…。菅原文太との堀端での会話、三益愛子との一時の親子愛──。名場面多数、山下耕作×笠原和夫コンビによる実に美しく、素晴らしい一篇。

『日本任侠道 激突篇』写真

(c)東映

12月14日(日) 〜20日(土)

日本任侠道 激突篇

1975年(S50)/東映京都/カラー/95分

■企画:日下部五朗、今川行雄/脚本:高田宏治/撮影:古谷伸/美術:井川徳道/音楽:八木正生  ■出演:高倉健、北大路欣也、大谷直子、渡瀬恒彦、竹下景子、渡辺文雄、宍戸錠、待田京介、田中邦衛、藤山寛美

任侠道に生きる親分・高倉健を中心に、義理・人情・掟にしばられた男たちの姿を描きあげる──。実録もの全盛のなかで放たれた任侠大作。横内正のナレーションにより、渡世の作法が細やかに説明されるのも興味深い。

『博奕打ち 総長賭博』写真

(c)東映

12月17日(水) 〜20日(土)

博奕打ち 総長賭博

1968年(S43)/東映京都/カラー/95分

■企画:俊藤浩滋、橋本慶一/脚本:笠原和夫/撮影:山岸長樹/美術:富田治郎/音楽:津島利章  ■出演:鶴田浩二、若山富三郎、藤純子、桜町弘子、名和宏、曽根晴美、三上真一郎、沼田曜一、金子信雄、曽我廼家明蝶

一家の跡目相続をめぐる兄弟分同士の反目が、義理と人情の相克のなか、加速度的に悲劇へと突き進んでいく──。笠原和夫の緻密な脚本、山下耕作の格調高い演出、鶴田・若山渾身の名演技。三島由紀夫が絶賛したことでも知られる東映任侠映画の最高傑作。