π 第1回公演『楽屋 ―流れ去るものはやがてなつかしき―』

【作】清水邦夫(ハヤカワ演劇文庫刊)
【演出】小沼朝生
【出演】小沼朝生/稲田恵司/中津原智子/浅賀さくら
【舞台監督】中村優子
【照明】三谷洋平
【音響】黒木朋興
【美粧】後藤三彩子
【衣装】三加茂智子
【宣伝写真】富永智子
【制作】三上さおり
【協力】尾又綾子/尾又真智子/めしや一膳/Mヘリンボーン
【企画・製作】π

【日時(タイムテーブル)】
2011年
9月 2日(金)19:30−
9月 3日(土)15:00−/19:30−
9月 4日(日)15:00−
※開場は開演の30分前

【チケット】
前売・当日2,500円(日時指定・全席自由)
高校生以下1,000円

【ご予約・問いあわせ】
π Phone/fax:03-3392-7717
  mail:3.14.access(アットマーク)gmail.com


コメント:
本作は1977年、日本を代表する劇作家・清水邦夫氏が41歳のときに著した戯曲です。木冬社の第2回公演で上演され、その後も繰り返し再演されたほか、近年では2009年に演出:生瀬勝久、出演:渡辺えり、小泉今日子、村岡希美、蒼井優で上演されるなど、今日に至るまで多くの演劇人が愛してやまない名作に数えられています。

清水氏は、某劇場の楽屋の壁にアイロンの焼けた後がくっきりつけられているのを見て本作を思いついたそうです。「そんな強い焼け跡は誰かが何者かに呪詛の炎を燃やして押しつけなければつかない。そんな想像が働いてしまった。女優の楽屋は出入りが不自由な場所だからこそ、想像力がかきたてられる」と記しています。

本作の輝きは色あせることがありませんが、発表から30年以上を経た現在、現代の世相にそぐわない設定・表現もあるため、当劇団では原作の完成度を損なうことなく大幅な改訂を加えました。女優4人だけの作品ですが、うち2人を男優が演じるなど、演出上の工夫も施しています。

往年の「楽屋」ファンの皆様からお叱りを受けるのは承知の上で、本作を「古典」の名作とみなし、2011年版の「楽屋」をお届けします。どうぞご期待ください。

Last Update : 2011/08/31