ハルキのSalon de Cinema 弁士付無声映画上映会・小津安二郎監督『浮草物語』

【上映作品】
『浮草物語』
(1934年/松竹キネマ蒲田作品/86分/封切=昭和9年11月23日 浅草帝国館、他)
 ―昭和9年度キネマ旬報ベスト・テン第1位―
■監督:小津安二郎/脚色:池田忠雄/美術監督:浜田辰雄/原作:ジェームス・槇/撮影・編集:茂原英朗/撮影補助:厚田雄春
■出演:喜八=坂本武/おつね=飯田蝶子/おたか=八雲理恵子/信吉=三井秀男/おとき=坪内美子/富坊=突貫小僧/とっつあん=谷麗光/吉っちゃん=西村青児/マア公=山田長正/小屋の男=平陽光/駅員=若宮満/古道具屋=縣秀介/床屋のかみさん=青山万里子

【弁士】ハルキ

【日時】
2015年11月27日(金)
開場:18:30/開演:19:00/終演予定:20:45

【チケット】
前売・予約 1,500円
当日 2,000円
(全席自由)

【予約・問合せ】
オフィス・アゲイン
TEL:03-5697-8090
E-mail:info@office-again.net
(予約申込の際は<11月27日前売券・代表者名・申込枚数>をご明記ください。)

*ラピュタ阿佐ヶ谷1F受付にて前売券を発売中!

【主催】
オフィス・アゲイン
http://www.office-again.net/


<活弁士紹介> ハルキ
会社勤務を経て、2005年より無声映画公演のスタッフとして活動を開始。2011年、活動弁士としてデビュー。自主公演や川越スカラ座で定期的に公演を開催。また、各地でのホール上映会や映画祭などにも出演している。七色の声と歯切れの良い語りで、古典サイレント映画を現代のエンターテイメントとして蘇らせるべく、ハルキ・やる気・元気!!で奮闘中!

<作品紹介> 小津安二郎監督『浮草物語』
『生まれてはみたけれど』『出来ごころ』に続き3年連続でキネマ旬報のベストテン第1位に選出された小津安二郎監督の代表的な無声映画。第1位を獲得した最後の日本無声映画でもあり、この作品にサイレント映画の完成系を見ることもが出来る。
小津監督も「これは比較的よくいった作品でした」と語っているお気に入りの作品で、1959年に『浮草』の題名で小津監督自身により再映画化されている。
『出来ごころ』や『東京の宿』と同じ坂本武主演の“喜八もの”であり、旅役者の悲哀を軸に男と女、父と子それぞれの思いを笑いと涙で描いた秀作。喜八をそばで支える女と待つ女を、対照的な八雲理恵子と飯田蝶子が熱演しているのも見どころの一つである。

<略筋>
旅芝居の市川喜八一座が、4年ぶりに信州のある小さな町にやってきた。久しぶりの興行を喜ぶ町民で一杯になった初日の舞台であったが、思わぬ大雨に古い小屋はひどい雨漏りで芝居は中止となってしまった。その後も雨降りが続き小屋を開けられぬ日が続いたが、座員の心配をよそに、喜八はなぜか呑気に構えて連日どこかへ出かけていく。実はこの町には、喜八の息子の信吉と、その母で小料理屋を営むおつねが住んでいたのだ。喜八が父であることを知らず「芝居のおじさん」と呼んで慕う信吉の成長を喜ぶ喜八であったが、ひょんなことから、一座の中で喜八を支え連れ添ってきたおたかに二人の存在を知られてしまう。
娘役のおときを連れて、おつねの店に乗り込んできたおたかと激しくぶつかる喜八。ある日、おたかはおときに信吉を誘惑するよう持ちかける。そろそろ町を離れる日が近づいた頃、信吉がおときと親しそうに会っている姿を見つけた喜八は・・・。

Last Update : 2015/09/18