《ハルキのSalon de Cinema3 〜弁士付無声映画上映会〜》『ノートルダムのせむし男』

【上映作品】
『ノートルダムのせむし男』
(1923年アメリカ作品/97分)
■原作:ヴィクトル・ユゴー/監督:ウォーレス・ウォスレイ/脚色:エドワード・T・ロウ・ジュニア/潤色:バーレー・P・シーハン/撮影:ロバート・ニューハード、トニー・コールマン
■出演:カシモド=ロン・チャニー/エスメラルダ=パッシィ・ルース・ミラー/クロパン=アーネスト・トレンス/フェビュス=ノーマン・ケリー/ジェハン=ブランドン・ハースト/大司教クロード=ナイジェル・ド・ブルリエ

【弁士】ハルキ

【日時】
2016年4月2日(土)
開場:13:30/開演:14:00/終演予定:16:00

【チケット】
前売・予約 1,500円(ラピュタ阿佐ヶ谷にて発売中!)
当日 2,000円
(全席自由)

【チケット取扱い・問合せ】
・オフィス・アゲイン
TEL:03-5697-8090
E-mail:info@office-again.net
(予約申込の際は<4月2日前売券・代表者名・申込枚数>をご明記ください。)

・ラピュタ阿佐ヶ谷受付にて前売券発売中(窓口販売のみ)

【主催】
オフィス・アゲイン
http://www.office-again.net/


<活弁士紹介> ハルキ
会社勤務を経て、2005年より無声映画公演のスタッフとして活動を開始。2011年、活動弁士としてデビュー。自主公演や川越スカラ座で定期的に公演を開催。また、各地でのホール上映会や映画祭などにも出演している。七色の声と歯切れの良い語りで、古典サイレント映画を現代のエンターテイメントとして甦らせるべく、ハルキ・やる気・元気!!で奮闘中!

<作品解説> 『ノートルダムのせむし男』
「レ・ミセラブル(ああ、無常)」等の作品で知られるフランス19世紀のフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが二十代の頃に発表した小説「ノートルダム・ド・パリ」が原作。但し、映画化にあたってはかなりの改編がなされている。
150万ドルという当時としては破格の制作費が費やされた大作であり、撮影に当たっては壮麗なノートルダム寺院をはじめとする豪華なセットの数々が作られた。
主演は『オペラの怪人』などの作品で知られる怪優ロン・チャニー。本作は、得異なメイクを駆使し、怪奇醜悪な役柄を得意として“千の顔を持つ男”と呼ばれたチャニーの出世作となっている。
公開当時の批評には「従来作られたあらゆる映画中の十最大傑作の一つに挙げられるべきもの。チャニー氏の演技は素晴らしい。永久不滅の大映画というも過言ではあるまい」(ワールド誌 サマー・スミス)とある。
日本では6月に5日間の特別上映を行い、満を持して10月から一般公開を行うという異例の興行を行い大ヒットとなった。
なお、1996年にはディズニーが『ノートルダムの鐘』の題名で長編アニメーションを製作している。(松田豊)

<略筋>
15世紀末、ルイ11世統治下のフランスでは動乱と闘争が絶えず、人々は喘ぎながらも無軌道な享楽に耽っていた。
パリのノートルダム寺院に住む鐘楼守のカシモドは、背骨が湾曲し聾唖で片目片足が不自由な障害者であった。心ない人々がその怪奇醜悪な外貌を嘲笑する。大司教クロードの慈愛の許で朝に夕に鳴らす鐘の音だけがカシモドの慰めであった。
横暴な貴族や特権階級に反感を持ち、民衆からは「乞食の王」と慕われている暗黒界の首領クロパンは、ジプシーの娘エスメラルダを養女に迎えた。大司教の弟ジェハンは腹黒い男で、エスメラルダに邪恋を抱き、ある夜、カシモドにエスメラルダを誘拐するよう命じた。だが、近衛の騎士フェビュスが彼女を救い、カシモドは弁明の余地もなく鞭打ちの刑を受ける。苦痛に喘ぐカシモドにエスメラルダが水を与える。初めて人の情けに触れたカシモドは心から感謝するのだった。
エスメラルダとフェビュスに恋が芽生えると、ジェハンは嫉妬の余りフェビュスを刺し、その罪をエスメラルダに被せる。裁判での残酷な拷問から偽りの自白をしたエスメラルダは死刑を宣告され、処刑台へと引かれて行く。そこへ、昔ジプシーに幼子を誘拐された貴婦人が狂ったように「ジプシーの娘!」と叫び跳びかかった。エスメラルダからもぎ取った首飾りの紋章を見た夫人は驚きの余りその場で息絶えてしまった。エスメラルダこそ我が娘だったのである。
いつものように寺院の鐘を鳴らすカシモドは、ふと地上を見下ろし突然舞い降りたかと思うとエスメラルダを連れ去って寺院の奥深くに匿った。
エスメラルダを救い出すべくクロパンが仲間を煽動して寺院へ押し寄せる。社会への不満を抱く市民も加わり寺院の前は暴動と化した。訳が分からないカシモドは、ただ必死にエスメラルダを護るため、攻め来る群衆に対し必死に抵抗をする。そこへジェハンが現れ・・・。

Last Update : 2016/02/05