MyrtleArts(マートルアーツ)『同郷同年2023』
【脚本】くるみざわしん 【演出】東憲司(劇団桟敷童子) 【出演】川口龍・根本大介・玉置祐也
【舞台監督】伊藤清一 【音響】大貫誉/田中忍(エスイーシステム) 【照明】泉次雄(ライズ) 【衣装】佐々波雅子・優花製作 【美術】袴田長武 【企画・制作】秋元けい子・三浦伸子
【日時(タイムテーブル)】 ■日程: 2023年10月 4日(水)19:00 5日(木)19:00 6日(金) 14:00 *アフタートーク 市田真理(第五福竜丸展示館学芸員)×くるみざわしん 19:00 *アフタートーク 東憲司(劇作・演出家・劇団桟敷童子主宰)×くるみざわしん 7日(土) 14:00 *アフタートーク 高野聡(原子力資料情報室)×くるみざわしん 19:00 *アフタートーク 木村友祐(小説家)×くるみざわしん 8日(日) 14:00 *アフタートーク 青木美希(ジャーナリスト)×くるみざわしん 9日(月・祝)14:00 *開場は開演の30分前、受付は開演の45分前
【チケット】 前売・一般指定席 4,000円 (当日4,500円) 学生/U25 3,000円(マートルアーツでのみ予約受付)
【チケット取り扱い】 チケットぴあ http://t.pia.jp/ [Pコード 520-002] カンフェティ http://confetti-web.com/doukyodounen2023 イープラス e+ https://eplus.jp/
電話予約・メール予約・問合せ MyrtleArts(マートルアーツ) http://www.myrtle.co.jp/arts tel.03-6279-9688
【お問合せ】 MyrtleArts(マートルアーツ) tel.03-6279-9688 mail. arts@myrtle.co.jp
【公式サイト】 http://www.myrtle.co.jp/arts
コメント: 電力会社に就職していたかもしれない。山あいの谷の村に生まれ、大学進学のために都会に出た人間が故郷と離れないで就職を願えば、電力会社はファーストチョイス。収入は安定しているし、顔も立つ。ところが1986年のチェルノブイリ原発事故の後、大学生協の書店に平積みされた原発関連の本を手に取り、原子力産業のデタラメを知ってしまった。進路に迷い、元気のない私を見かねた同郷の先輩が食事に招いてくれた。先輩は私より一世代上で、電力会社に就職し、社宅に住んでいる。手料理を並べ、オール電化の利便性を語る先輩に私は「電気を原子力で作っていいのか」と言ってしまった。先輩の手は止まった。殴られると思ったが、先輩は殴らなかった。目の前の手料理が悲しかった。 工学部から医学部に移って医師になり、あの夜のことを忘れていた私を2011年3月の東電福島原発事故が飲み込んだ。自分だけ原子力産業から逃げて良しとしていた愚かさにうなされた。あれから12年。国も電力会社も責任を認めない。まだ原発は動いている。その絶望を切り出したくてこの芝居を書いた。どこにもないように思うかもしれないが、光はある。観に来て欲しい。 くるみざわしん

Last Update : 2023/07/31
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