(祝)本宮映画劇場110周年記念興行 本宮映画劇場まつり
【わが町の「映画館」まつり!〜フィルム・スクリーン・映写技師】トーク付上映会 森田惠子監督作『旅する映写機』『小さな町の小さな映画館』上映
【主催】田村興行社(本宮映画劇場) 【協力】榊祐人(配給元) 【デザイン/イラスト】はと
【日時(タイムテーブル)】 2024年 5月11日(土) 13:30−/17:00− 5月12日(日) 13:30−/17:00− ※開場は開演の30分前となります。
5月11日(土) 1回目 13:30〜16:00 ●上映『旅する映写機』森田惠子監督(2013) ●トーク「フィルムのおはなし」 石川亮(映像作家/フィルム技術者) 神田麻美(映写技師) 渡辺明男(元東京現像所 理事)
2回目 17:00〜19:30 ●上映『小さな町の小さな映画館』森田惠子監督(2011) ●トーク「映画館のおはなし」 鈴木里実(映画館スタッフ/刺繍作家) 住本尚子(映画監督) のむみち(「名画座かんぺ」発行人)
5月12日(日) 1回目 13:30〜16:00 ●上映『旅する映写機』森田惠子監督(2013) ●トーク「映写機のおはなし」 加藤元治(映写機修理技術者) 神田麻美(映写技師)
2回目 17:00〜19:15 ●上映『小さな町の小さな映画館』森田惠子監督(2011) ●トーク「映画館のおはなし」 石川亮(映像作家/フィルム技術者) 田村優子(本宮映画劇場)
■上映作品(Blu-ray上映) 『小さな町の小さな映画館』(2011年/ドキュメンタリー/105分) 【監督:撮影:製作】森田惠子 【構成:編集】四宮鉄男 【音楽】遠藤春雄 【語り】中村啓子 【イラスト】鈴木翁二 【協力】大黒座(北海道)、蠍座、びばいシネマ、シネマ尾道 <亡き3代目館主三上政義さんは 「映画を見ない人生よりも見る人生の方が豊かです。」としばし口にしていた…。>
『旅する映写機』(2013年/ドキュメンタリー/105分) 【監督:撮影:製作】森田惠子 【構成:編集】四宮鉄男 【音楽】遠藤春雄 【語り】中村啓子 【イラスト】鈴木翁二 【特別協力】永吉洋介 【協力】旭館、川越スカラ座、北村映画社、シアターN渋谷、シネマ尾道、シネマ・クレール、シネマルナテ ィック、大黒座、大心劇場、本宮映画劇場、マネキネマ、みやこシネマリーン <さぁ、映写機を訪ねる旅に出かけよう!>
■ゲストプロフィール
石川亮(映像作家/フィルム技術者) 現在は映画のアーカイブ機関でフィルムの調査や検査業務に従事している。 映写は新宿ミラノ座や千代田区のホールで勤務後、現在は鎌倉や京橋などで不定期映写技師。 また8ミリフィルムの撮影、自家現像、などのワークショップを企画運営するspicefilms主宰
加藤元治(映写機修理技術者) 1941年生まれ。1961年頃に映写機メーカーの高密工業に入社し、映写機修理技術者として従事。外国、東京都内および地方の劇場において、開館や閉館における映写機の搬入・搬出など千箇所以上を手がける。現在はフリーランスの映写機修理技術者として活動。ラピュタ阿佐ヶ谷の映写機メンテナンス担当。
神田麻美(映写技師) 大学卒業後、映画フィルムの現像所でフィルム検査、映写業務に従事。現在はフリーランスでシネマテーク等の映写に携わりながら、定期的に映写ワークショップを企画している。また映写技師への聞き書き「かきおとしプロジェクト」をゆるやかに進行中。
鈴木里実(映画館スタッフ/刺繍作家) 墨田区菊川のミニシアターStranger(ストレンジャー)の立ち上げメンバー。趣味ではじめた映画にまつわる刺繍「シネマ刺繍」が秘かな注目を集め刺繍作家としても活動中。
住本尚子(映画監督) 1989年広島県生まれ。映画館スタッフ歴約10年。監督作品『ふゆうするさかいめ』(20)。『夢の涯てまで』(23/草野なつか 助監督・出演)。『きのう生まれたわけじゃない』(23/福間健二 美術・出演)。イラストレーターとしても活動。最近はアニメーション作品も制作中。
のむみち(「名画座かんぺ」発行人) 都内名画座の無料情報紙「名画座かんぺ」発行人、『名画座手帳』監修人。構成を務めた宝田明著『銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生』(筑摩書房)。南池袋・古書往来座店員。
渡辺明男(元東京現像所 理事) 1975年東京現像所入社 ネガの補修作業、クリーニング、フィルムのメンテナンスに携わる。 多くの作品の検査、映写を担当。 第二試写室の改修責任者として、試写室作りにも参加。 記憶に残る作品は日本初のDOLBY作品『連合艦隊』、試写で大音響のためスピーカが壊れた北野武『座頭市』
【木戸銭】 各回1500円(当日券のみ) ご予約なしでお気軽に御来場ください。 (全席自由)
【お問合せ】 motomiyaeigeki1914@gmail.com 090-4042-3464
【公式サイト】(X(旧:ツイッター)) https://twitter.com/motomiyaeigeki
コメント: ●ご挨拶 本宮映画劇場は今年で110周年を迎えました。この間、コロナ禍を経験することで、映画は『配信』という魔法のような方法で手軽に観られる便利な世の中となりました。 どんな時代になっても、映画を創る人、映画を見せる人、映画を見る人がいて、初めて映画は成り立ちます。ちょっと昔まで、映画はフィルムとなって、創る人から見せる人へとバトンのように手渡され、大勢の人々の前で映されました。 今や映画はデータで送られるようになったため、現像所やフィルム上映の劇場、映写技師、映写機を修理できる技術者など、フィルムに関連する職場が絶滅危惧種となってきています。しかし、フィルムが残されたからこそ何十年も昔の映画も配信によって簡単に見ることが可能となります。フィルムのリアルな力に感動します。 今回はフィルムや映写、劇場に関わって映画を影で長年支えてくれている素晴らしき皆さまに光を当てたいと思いました。 上映作品の『小さな町の小さな映画館』『旅する映写機』は、森田惠子監督作品です。森田監督は、コロナ禍の2021年に他界されました。作品を通じて全国に散在する街の映画館や映写機の素晴らしさを広めてくれた森田監督の功績に感謝のきもちをこめての上映です。 創建110周年を迎えた本宮映画劇場は、独立した建物、フィルム、スクリーン、映写機、そして、元気いっぱいの館主・田村修司が健在です。 本宮映画劇場111周年、112周年にむけて、映画のたのしさ、フィルムの良さ、映画館のすばらしさを皆さまと再確認する場となることを願って企画いたしました。どうぞ、ご来場ください。
本宮映画劇場 三代目 田村優子
■本宮映画劇場とは……? 本宮映画劇場(福島県本宮市)は築110年を迎えます。1914年に地元有志によって建てられた本宮座が、1947年に映画館に衣替えしたものです。邦洋各社の作品を上映していましたが、全国的な映画観客動員数の減少により、1963年に常設館としての活動休止を余儀なくされます。しかし、その後も約20年間にわたり、成人映画などの短期上映や福島県内の映画館へのフィルム配給をつづけました。現在でも館主・田村修司が建物、資料の管理維持にあたっています。

Last Update : 2024/04/16
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