昭和の銀幕に輝くヒロイン 総集篇1

■ 作品解説 / /

9月21日(日) 〜27日(土)

倍賞千恵子

霧の旗

1965年(S40)/松竹大船/白黒/111分

■監督:山田洋次/脚本:橋本忍/原作:松本清張/撮影:高羽哲夫/美術:梅田千代夫  ■出演:滝沢修、新珠三千代、市原悦子、川津祐介、露口茂、金子信雄

殺人容疑で逮捕された兄の無実を信じる桐子。東京の高名な弁護士に弁護を依頼するが、貧乏を理由に断られてしまう。兄の死後、上京した彼女は…。松本清張の同名小説を映画化したもので、倍賞千恵子が強烈な復讐心にとらわれた女をみごとに演じている。

『白夜の妖女』写真

(c)日活

9月24日(水) 〜30日(火)

月丘夢路

白夜の妖女

1957年(S32)/日活/カラー/88分

■監督:滝沢英輔/脚本:八住利雄/原作:泉鏡花/撮影:横山実/美術:松山崇 ■出演:葉山良二、滝沢修、西村晃、浜村純、大矢市次郎、河野秋武、木室郁子、植村謙二郎

飛騨の山奥の人家で一夜の宿を乞う若い僧侶。しかしそこには、旅人を次々と誘惑し動物に変えてしまうという魔性の美女が住んでいた――。泉鏡花の『高野聖』を映画化。月丘夢路が妖艶な女体を披露して、大人の色気で魅せる。

『緋牡丹博徒 お命戴きます』写真

(c)東映

9月24日(水) 〜30日(火)

藤純子

緋牡丹博徒 お命戴きます

1971年(S46)/東映京都/カラー/93分

■監督・脚本:加藤泰/脚本:大和久守正、鈴木則文/撮影:わし尾元也/音楽:木下忠司  ■出演:鶴田浩二、待田京介、若山富三郎、河津清三郎、内田朝雄、嵐寛寿郎、汐路章

藤純子の当たり役として人気を博した「緋牡丹博徒」シリーズ第七作。公害に苦しむ農民達のため奔走した結城組親分・菊太郎の遺志をつぎ、緋牡丹のお竜が立ちあがる!!クライマックスの立回り、長い黒髪をふりみだして闘う藤純子の美しさは絶品。

『密会』写真

(c)日活

9月28日(日) 〜10月4日(土)

桂木洋子

密会

1959年(S34)/日活/白黒/72分

■監督・脚本:中平康/原作:吉村昭/撮影:山崎善弘/美術:松山崇/音楽:黛敏郎  ■出演:伊藤孝雄、宮口精二、細川ちか子、千代侑子、鈴木瑞穂、高野誠二郎

大学教授の妻でありながら、夫の教え子との不倫の恋に耽る紀久子。しかし、逢いびき中に強盗殺人を目撃したことから、二人の歯車は狂い始め…。保身の沈黙か、破滅の告白か?鬼才・中平康による傑作サスペンス。桂木洋子のよろめきぶりもみごと。

『孤独の賭け』写真

(c)東映

9月28日(日) 〜10月4日(土)

佐久間良子

孤独の賭け

1965年(S40)/東映東京/白黒/97分

■監督:村山新治/脚本:長谷川公之/原作:五味川純平/撮影:坪井誠/美術:進藤誠吾  ■出演:天知茂、木暮実千代、小林千登勢、梅宮辰夫、大原麗子、内田朝雄、上田吉二郎

若き実業家・千種は、偶然出会った美しいお針子に心惹かれる。しかし、彼女が求めたのは愛ではなくお金。千種に大胆な提案を持ちかけるのだった…。原作は五味川純平の同名小説。佐久間良子が体を武器にのしあがっていく魅惑のヒロイン・百子に扮した。

『越後つついし親不知』写真

(c)東映

10月1日(水) 〜4日(土)

佐久間良子

越後つついし親不知

1964年(S39)/東映東京/白黒/112分

■監督:今井正/脚本:八木保太郎/原作:水上勉/撮影:中尾駿一郎/音楽:池野成  ■出演:三國連太郎、小沢昭一、東野英治郎、殿山泰司、清川虹子、北林谷栄、沢村貞子

越後の雪深い村。夫が京都伏見の造酒屋へ出稼ぎにでている間、妻はほかの男に襲われ身ごもってしまう…。白く閉ざされた北国を舞台に綴られる男と女の悲しい運命――。水上勉の同名小説を映画化したもので、哀れな人妻・おしんを佐久間良子が好演。