この監督、この一本。 スケジュール】【ラピュタ阿佐ヶ谷
トップページへ 『渡り鳥いつ帰る』
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三隅研次
とむらい師たち
(c)角川映画
9.19[日]ー25[土]
1968年/大映京都/カラー/89分 ※16mm
■脚本:藤本義一/原作:野坂昭如/撮影:宮川一夫/美術:内藤昭/音楽:鏑木創 ■出演:勝新太郎、伊藤雄之助、藤村有弘、藤岡琢也、財津一郎、西岡慶子、酒井修
くせ者ぞろいの役者陣に
奇抜で過激なユーモア満載!
野坂昭如の同名小説を三隅×勝新のコンビで映画化。最近のドライでビジネスライクな葬式が気にくわないと、葬儀コンサルタントなるものを始めた男たちの物語。ラストの唐突なカタストロフィーまで一気に駆けぬける猥雑な勢いが印象的。
中平康
砂の上の植物群
(c)日活
9.22[水]ー28[火]
1964年/日活/パートカラー/95分
■脚本:池田一朗、加藤彰、中平康/原作:吉行淳之介/撮影:山崎善弘/美術:大鶴泰弘/音楽:黛敏郎 ■出演:仲谷昇、島崎雪子、稲野和子、西尾三枝子、信欽三、小池朝雄、高橋昌也
日活きってのテクニシャンが
探究するエロティシズム
吉行淳之介の同名小説を映画化。化粧品セールスマンが、若い姉妹とともにのめりこんでいく倒錯的な性世界…。反道徳的なセックスを素材としながら、露骨なヌードやからみはなく、フォトジェニックな映像で全編を貫いた。
渡辺邦男
明治天皇と日露大戦争
(c)国際放映
9.22[水]ー28[火]
1957年/新東宝/カラー/113分
■脚本:舘岡謙之助/原作:渡辺邦男/撮影:渡辺孝/美術:梶由造、黒沢治安/音楽:鈴木静一 ■出演:嵐寛寿郎、阿部九州男、高田稔、武村新、藤田進、岬洋二、江川宇礼雄
明治天皇を実名で登場させた
未曾有の戦争スペクタクル大作
新東宝が総力を結集して完成させた一大巨篇。天皇を主役に据えるという大胆不敵な企画が大当たりして、社会的センセーションを巻き起こした。ものすごい数のエキストラを使い、画面いっぱいの戦闘シーンが繰り広げられる。
舛田利雄
赤いハンカチ
(c)日活
9.26[日]ー10.2[土]
1964年/日活/カラー/98分
■脚本:山崎巌、小川英、舛田利雄/撮影:間宮義雄/美術:千葉和彦/音楽:伊部晴美 ■出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、二谷英明、川地民夫、芦田伸介、金子信雄
裕次郎×ルリ子の魅力が炸裂
日活アクション史上ひとつの頂点
参考人を誤って射殺した刑事・三上は過失を悔やんで辞職する。数年後、意外な事実を知らされて…。港町横浜で繰り広げられる、裕次郎とルリ子の過去探しの物語。舛田の代表作であると同時に、日活ムードアクションの傑作として輝いている。
熊井啓
日本列島
(c)日活
9.26[日]ー10.2[土]
1965年/日活/白黒/116分
■脚本:熊井啓/原作:吉原公一郎/撮影:姫田真佐久/美術:千葉和彦/音楽:伊福部昭 ■出演:宇野重吉、芦川いづみ、二谷英明、鈴木瑞穂、武藤章生、平田守、庄司永健
占領下の日本に忍び寄る黒い霧
真実を追う男がまたひとり…
戦後の日本で実際起きた帝銀、下山、三鷹、松川、スチュワーデス殺人などの怪事件を、ドキュメンタリータッチでえぐる推理ドラマ。全ての怪事件が米情報機関の謀略として追求され、生々しく描かれた実証主義の野心作。
清水宏
暁の合唱
9.29[水]ー10.2[土]
1941年/松竹大船/白黒/101分 ※16mm
■脚本:斎藤良輔/原作:石坂洋次郎/撮影:猪飼助太郎/美術:江坂実/音楽:伊藤宣二 ■出演:木暮実千代、坂本武、吉川満子、沖田儀一、川崎弘子、近衛敏明、佐分利信
ローカル色とユーモアたっぷり
戦時中とは思えない自由闊達さ
戦前の秋田を舞台に、バスの運転手を目指す女と、その夢をかなえてやろうとする人々のほのぼの物語。例によってロケーション撮影を多用した風景の中で、清水宏ならではの詩情あふれる映像世界が展開する。