1月28日(日) 〜 30日(火)

ゼロの焦点

1961年(S36)/松竹大船/白黒/95分

■監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍、山田洋次/原作:松本清張/撮影:川又昂 ■出演:久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃

新婚七日目に金沢へ出張した夫が、そのまま消息を絶ってしまった─。冬の北陸で悲痛な追跡を続ける若妻。断崖での謎解きなど、後のTVサスペンスにも影響を与えている松本清張ものの秀作。

『わたしを深く埋めて』写真

(c)角川ヘラルド映画

1月28日(日) 〜 2月3日(土)

わたしを深く埋めて

1963年(S38)/大映東京/カラー/94分 ※16mm

■監督・脚本:井上梅次/原作:ハロルド・Q・マスル/撮影:渡辺徹/音楽:伊部晴美 ■出演:若尾文子、田宮二郎、川崎敬三、江波杏子、安部徹

ニューヨークの推理小説家、ハロルド・Q・マスルの原作を映画化したもの。田宮二郎扮する弁護士が、遺産相続をめぐる連続殺人事件の真相を追求していく。若尾文子の悪女ぶりが光る一篇。

『肌色の月』写真

(c)東宝

1月28日(日) 〜 2月3日(土)

肌色の月

1957年(S32)/東京映画/白黒/98分

■監督:杉江敏男/脚本:長谷川公之/原作:久生十蘭/撮影:完倉泰一/音楽:神津善行 ■出演:乙羽信子、石浜朗、淡路恵子、仲代達矢、石井好子

スター女優の久美子は、同僚に失恋し自殺を決意。騒がれぬように身元を偽装し、伊豆の湖畔に向かった久美子だったが、そこで奇妙な事件にまきこまれてしまう…。久生十蘭の遺作を映画化したもの。

『闇を横切れ』写真

(c)角川ヘラルド映画

1月31日(水) 〜 2月6日(火)

闇を横切れ

1959年(S34)/大映東京/カラー/103分

■監督・脚本:増村保造/脚本:菊島隆三/撮影:村井博/美術:渡辺竹三郎 ■出演:川口浩、叶順子、山村聰、滝沢修、高松英郎、三宅川和子、角梨枝子

美人ストリッパーが他殺体で発見された。その傍らに泥酔して倒れていたのは、市長選挙に出馬した、とある革新党候補者。謀略の匂いをかぎとった青年記者・石塚は調査を開始するが…。

1月31日(水) 〜 2月6日(火)

超高層ホテル殺人事件

1976年(S51)/松竹/カラー/92分

■監督:貞永方久/脚本:野上龍雄、安倍徹郎/原作:森村誠一/撮影:宇田川満 ■出演:近藤正臣、由美かおる、米倉斉加年、西村晃、中山仁、芦田伸介

アッ、人が落ちる! オープンを目前に控えた超高層ホテルで総支配人が転落死。それは連続殺人事件の幕開けだった…。巨大企業に渦巻く策謀と愛憎を描いた森村誠一の同名小説を映画化。

『恐怖の時間』写真

(c)東宝

2月4日(日) 〜 10日(土)

恐怖の時間

1964年(S39)/東宝/白黒/88分

■監督:岩内克己/脚本:山田信夫/原作:エド・マクベイン/撮影:飯村正/音楽:別宮貞夫 ■出演:山崎努、加山雄三、星由里子、志村喬

刑事の誤射で恋人を失った男が、拳銃とニトログリセリンを携えて警察に篭城ーー。仇である刑事の帰りを待つ男と刑事たちの熾烈な心理闘争を描いたサスペンス劇。山崎努の鬼気迫る演技に圧倒される。

『本陣殺人事件』写真

(c)東宝

2月4日(日) 〜 10日(土)

本陣殺人事件

1975年(S50)/たかばやしよういちプロ、映像京都、ATG/カラー/106分

■監督・脚本:高林陽一/原作:横溝正史/撮影:森田富士郎/音楽:大林宣彦 ■出演:中尾彬、田村高廣、高沢順子、水原ゆう紀、常田富士男、加賀邦男

横溝正史の同名小説を映画化。婚礼の夜、血みどろの無惨な死体となって発見された新郎新婦。現場は密室─。由緒正しい旧家で起った不可解な殺人事件の謎に、ジーンズ姿の金田一が挑む。

2月7日(水) 〜 13日(火)

張込み

1958年(S33)/松竹大船/白黒/116分

■監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍/原作:松本清張/撮影:井上晴二/音楽:黛敏郎 ■出演:大木実、田村高廣、宮口精二、高峰秀子、高千穂ひづる

松本清張の同名短編小説を映画化した野村芳太郎監督の傑作サスペンス。逃亡した殺人犯を逮捕すべく佐賀へ赴いた二人の刑事。犯人の以前の恋人が住む佐賀の町で、瞬時も目を離せぬ張込みが続く。