9月21日(日) 〜23日(火)

彼奴(キャツ)を逃すな

1956年(S31)/東宝/白黒/94分

『彼奴(キャツ)を逃すな』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:鈴木英夫/脚本:村田武雄/撮影:三浦光雄/美術:小川一男/音楽:芥川也寸志
■出演:木村功、津島恵子、東郷晴子、佐田豊、志村喬、宮口精二、堺左千夫、土屋嘉男、瀬良明、堤康久、沢村宗之助

夫はラジオ修理、妻は洋裁をしながら、つつましく暮らしている若夫婦・木村功&津島恵子。そんな二人を突然の事件が襲う──。善良な市民が殺人犯の顔を目撃したことから生活が一変、命まで狙われる恐怖を描いた傑作サスペンス。

9月21日(日) 〜27日(土)

その壁を砕け

1959年(S34)/日活/白黒/100分

『その壁を砕け』写真

©日活

■監督:中平康/脚本:新藤兼人/撮影:姫田真佐久/美術:千葉一彦/音楽:伊福部昭
■出演:小高雄二、芦川いづみ、長門裕之、渡辺美佐子、清水将夫、信欣三、芦田伸介、岸輝子、下條正巳、下元勉、木浦佑三

平和な山村に突如起こった血なまぐさい殺人事件。容疑者として連行・逮捕された自動車修理工の無実を証明するために、美しき許婚者と正義派弁護士、そして若き警官が奔走する──。えん罪事件を題材とした息詰まるような裁判劇。

9月21日(日) 〜27日(土)

誘拐

1962年(S37)/大映東京/白黒/93分 ※16mm

『誘拐』写真

©1962 KADOKAWA

■監督:田中徳三/原作:高木彬光/脚本:高岩肇/撮影:小林節雄/美術:仲美喜雄/音楽:塚原晢夫
■出演:宇津井健、万里昌代、川崎敬三、大瀬康一、高松英郎、小沢栄太郎、中田康子、渋沢詩子、根上淳

ある金融会社社長の一人息子が誘拐された。心憎いばかりに巧妙な手口を駆使する犯人の完全犯罪計画。熱血弁護士・宇津井健は突破口をみいだせるのか──。高木彬光原作の持ち味をいかした犯罪ミステリの佳作。

9月24日(水) 〜30日(火)

共犯者

1958年(S33)/大映東京/白黒/95分

『共犯者』写真

©1958 KADOKAWA

■監督:田中重雄/原作:松本清張/脚本:高岩肇/撮影:渡辺公夫/美術:柴田篤二/音楽:古関裕而
■出演:根上淳、高松英郎、船越英二、叶順子、宮口精二、倉田マユミ、八潮悠子、町田博子、多々良純、山茶花究

強奪した金を元手に事業に成功した男・根上淳は、五年前に別れた共犯者の動向が気になって仕方なく、私立探偵を雇って身辺調査を開始した──。疑心暗鬼から自滅していく男の姿を描いた松本清張の同名短篇小説を映画化。

9月24日(水) 〜30日(火)

黒の札束

1963年(S38)/大映東京/白黒/93分

『黒の札束』写真

©1963 KADOKAWA

■監督:村山三男/原作:佐野洋/脚本:高岩肇/撮影:宗川信夫/美術:高橋康一/音楽:土橋啓二
■出演:川崎敬三、三条江梨子、高松英郎、宮川和子、藤原礼子、見明凡太朗、杉田康、大辻伺郎、北城寿太郎

経営陣交代のとばっちりで辞職させられた中堅サラリーマン・川崎敬三は、誘惑に負け偽札換金に手を染める──。高度経済成長期のダークサイドを描いた社会派エンタテイメント、大映“黒”シリーズの一篇。原作は佐野洋『重い札束』。

9月28日(日) 〜10月4日(土)

からみ合い

1962年(S37)/にんじんくらぶ/白黒/108分

『からみ合い』写真

©1962 松竹株式会社

■監督:小林正樹/原作:南條範夫/脚本:稲垣公一/撮影:川又 /美術:戸田重昌/音楽:武満徹
■出演:岸恵子、仲代達矢、川津祐介、芳村真理、渡辺美佐子、山村聰、宮口精二、滝沢修、千秋実、信欣三、千石規子

余命いくばくもない実業家の財産を狙う人々が、虚々実々の争いを繰り広げる──。南條範夫の同名推理小説をもとに、人間の欲望と深層心理の不可解さをスリリングに描いたもの。最高の俳優陣が熱演の火花を散らす。

9月28日(日) 〜10月4日(土)

「みな殺しの歌」より 拳銃よさらば

1960年(S35)/東宝/白黒/87分

『「みな殺しの歌」より 拳銃よさらば』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:須川栄三/原作:大藪春彦/脚本:寺山修司/撮影:太田幸男/美術:竹中和雄/音楽:中村八大
■出演:水原弘、島崎雪子、丹波哲郎、仲代達矢、平田昭彦、北あけみ、仲谷昇、宮口精二、天本英世

心の支えであった兄が何者かによって殺害され絶望する青年・水原弘。彼は兄が隠し持っていた“ワルサーP38”で復讐を誓う──。大藪春彦のハードボイルド小説を原作に、寺山修司を脚本に迎えて放ったクライム・アクション。

10月1日(水) 〜5日(日)、7日(火)

幽霊小判

1960年(S35)/大映京都/白黒/76分 ※16mm

『幽霊小判』写真

©1960 KADOKAWA

■監督:井上昭/脚本:松村正温/撮影:本田平三/美術:上里義三/音楽:小川寛興
■出演:丹羽又三郎、島田竜三、鶴見丈二、美川純子、三田登喜子、大和七海路、夢路いとし、喜味こいし、清水元、伊達三郎

夫は死んだと言いはる妻、亡き夫の名を語る謎の男──。祝言の夜に消えた五万両の行方をめぐって次々に不可解な事件が展開するスリラー時代劇。市川雷蔵がチラリと友情出演し、井上昭の監督デビューに華を添える。

10月1日(水) 〜5日(日)、7日(火)

夜の勲章

1963年(S38)/日活/カラー/101分

『夜の勲章』写真

©日活

■監督:松尾昭典/原作:藤原審爾/脚本:千野皓司、神原孝史/撮影:岩佐一泉/美術:中村公彦/音楽:池田正義
■出演:小林旭、松本典子、星ナオミ、仁木佑子、小沢昭一、内田良平、井上昭文、大坂志郎、河上信夫

ある女性の捜索依頼を受けた私立探偵は、彼女が麻薬中毒であったこと、一千万円の遺産相続をしていることを突きとめる──。藤原審爾の同名小説を映画化したミステリ・アクション。ボンボン探偵・小林旭のキャラクターが魅力的。

10月5日(日)、7日(火) 〜11日(土)

東京湾

1962年(S37)/松竹大船/白黒/83分

『東京湾』写真

©1962 松竹株式会社

■監督:野村芳太郎/脚本:松山善三、多賀祥介/撮影:川又 /美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:石崎二郎、榊ひろみ、葵京子、西村晃、玉川伊佐男、三井弘次、加藤嘉、織田政雄、上田吉二郎、細川俊夫

麻薬取締官が何者かに射殺される事件が発生。ベテラン刑事・西村晃が捜査線上にみいだしたのは元戦友だった──。俳優・佐田啓二の企画による緊迫の刑事ドラマ。五輪開催前の東京風景が生々しく捉えられているという点でも貴重。