上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
11月30日(日)〜12月2日(火)
1977年(S52)/日活/カラー/73分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
©日活
■監督:神代辰巳/脚本:熊谷禄朗/撮影:姫田真佐久/美術:渡辺平八郎 ■出演:谷ナオミ、鶴岡修、遠藤征慈、宮井えりな、粟津號、牧れいか、あきじゅん、結城マミ、八代康二、長弘
キャバレーの女・谷ナオミに誘われた会社員・鶴岡修が、女のヒモ・遠藤征慈に犯されて未知の快感に目覚め、やがて奇妙な三角関係へと発展する艶笑譚。既に鬼才の名を欲しいままにしていた神代辰巳監督が、ドラマもポルノも遥かに越えて、自由の映画、映画の自由を謳歌する。 ▲
上映スケジュール
11月30日(日)〜12月6日(土)
1976年(S51)/日活/カラー/99分
■監督:曽根中生/原作:どおくまんプロ/脚本:田中陽造/撮影:山崎善弘/美術:柳生一夫/音楽:コスモス・ファクトリー ■出演:今井均、香田修、深見博、宮下順子、水原ゆう紀、安部徹
成田の作品歴は日本におけるマンガ原作映画史ともいえる。その端緒となった大学応援団の親衛隊長を描く大ヒット作。スラップスティックに徹しつつ、ここぞのアクションは長回しで見せるあたりが流石の曽根中生監督。主人公が想いを寄せる宮下順子の美しさが場面をさらう。 ▲
1978年(S53)/日活/カラー/87分
■監督:小原宏裕/原作:橋本治/脚本:金子成人/撮影:森勝美術:林隆/音楽:長戸大幸 ■出演:竹田かほり、亜湖、片桐夕子、内田裕也、岸部シロー、一谷伸江、遠山牛、高橋淳、野上裕二
発売されたばかりの橋本治の同名小説にすぐさま目をつけ、映画化した成田の慧眼がすごい。レナと裕子の桃尻コンビの青春模様は、演じた竹田かほりと亜湖の新鮮さもあってヒット。『ラブアタック』『プロポーズ大作戦』とシリーズ化され、原作者も特別出演。 ▲
1976年(S51)/日活/カラー/74分
■監督:澤田幸弘/脚本:佐治乾、斉藤信幸/撮影:畠中照夫/美術:菊川芳江/音楽:真鍋理一郎 ■出演:梢ひとみ、宮井えりな、益富信孝、高橋明、牧れいか、庄司三郎、椎谷健治
ひとかげもまばらな季節はずれの避暑地にあるスナック「黒い湖」に現われた、ズブ濡れの女。『襲え!』や『肉の標的・奪う!』を含めた自作を澤田幸弘監督は「ロマンを蹴散らしていく、ヴァイオレンス・ポルノ」といったが、まさにその言葉に恥じぬ暴走ぶりに唸る。 ▲
1980年(S55)/にっかつ/カラー/69分
■監督:小沼勝/脚本:大工原正泰/撮影:米田実/美術:川船夏夫/音楽:高田信 ■出演:志麻いづみ、小川恵、長島隆一、真田陽一郎、吉川遊土、有働智章、玉井謙介、堺美紀子、竜のり子
舞踊界の古い因襲の中で、家元の後妻として迎えられた新妻の官能ドラマ。盲目の夫とその息子の間で板挟みになり、彼女の心は揺れ動く。桜の花びらが舞い落ちる中を、ヒロイン志麻いづみが歩く場面は、耽美派・小沼勝監督の面目躍如といわざるを得ない。 ▲
12月3日(水)〜9日(火)
1979年(S54)/にっかつ/カラー/79分
■監督・脚本:曽根中生/原作・脚本:石井隆/撮影:水野尾信正/美術:柳生一夫/音楽:泉つとむ ■出演:水原ゆう紀、蟹江敬三、水島美奈子、堀礼文、河西健司、草薙良一、あきじゅん
石井隆が初めて脚本を手がけた“名美”映画。演じる水原ゆう紀の眼差しの強さに息を呑む。曽根中生監督の演出に一切容赦はなく、男を食べ尽くす蠱惑的な肢体を舐め回すような水野尾信正キャメラが冴える。「来る?あなたが」——ファムファタールの極北である。 ▲
12月7日(日)〜9日(火)
1978年(S53)/日活/カラー/72分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:藤井克彦/原案:団鬼六/脚本:大野武雄/撮影:水野尾信正/美術:菊川芳江 ■出演:谷ナオミ、亜湖、日高由央、大河内稔、高橋明、織田俊彦、五條博、庄司三郎、中平哲仟
定番“団鬼六”のSM緊縛ポルノで、大都会に棲む女たちの哀しい定めと、男たちの生々しい姿を、藤井克彦監督が手堅く描く。ご存じ谷ナオミは、マゾ専門だけではなく、逆に鞭で男を打つ場面があり、彼女は「人気が落ちる」と、監督に抵抗したという。 ▲
12月7日(日)〜13日(土)
1988年(S63)/ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、ソニービデオソフトウェアインターナショナル/カラー/90分
■監督:金子修介/脚本:岸田理生/撮影:高間賢治/美術:山口修/音楽:柳田ヒロ ■出演:宮島依里、大寶智子、中野みゆき、水原里絵 ■声の出演:高山みなみ、佐々木望、村田博美
初夏、自殺した少年に瓜二つの転校生がやってくる。裾を刈りあげた美少女たちを少年として、軽井沢の風景を近未来の全寮制学校のある町として、金子修介監督が大胆な世界観で撮りあげた青春映画。宮島依里ら、魅力的な出演者陣が終わらない少年の時を望む姿を体現し鮮烈。 ▲
1979年(S54)/にっかつ/カラー/100分
■監督:鈴木則文/原作:佐藤まさあき/脚本:大和屋竺/撮影:森勝/美術:菊川芳江/音楽:田口正幸 ■出演:波乃ひろみ、土門峻、八城夏子、飛鳥裕子、小川亜佐美、名和宏、菅原文太
佐藤まさあきの同名人気劇画を映画化。東映のドル箱監督だった鈴木則文監督の「俺はロマンポルノが撮りたい」というオファーを、成田が撮影現場の反対を押しきって実現。莫大な財産を受け継いだ青年が、美少女を地下室に監禁する。トラック野郎・文太も友情出演。 ▲
見出し内写真:『桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール』©日活
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