上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
12月7日(日)〜13日(土)
1982年(S57)/にっかつ/カラー/68分
©日活
■監督:川崎善広/脚本:西岡琢也/撮影:前田米造/美術:中澤克巳/音楽:甲斐八郎 ■出演:美保純、中川みづ穂、平瀬りえ、山口千枝、蘭童セル、萩尾なおみ、堀広道、田浦智之、梓ようこ
『ピンクのカーテン』でブレイク直前の美保純、日活主演作。か弱き教師ばかりの学園でセーラー服拒否の女高生たちを実力で阻止しようと、1人の女教師が体育館の中に鑑別所を作る。美保純が売れ始めた頃から、ロマンポルノの女優は市民権を得たとか。 ▲
上映スケジュール
12月10日(水)〜16日(火)
1980年(S55)/にっかつ/カラー/71分
■監督:武田一成/原作:田中小実昌/脚本:田中陽造/撮影:前田米造/美術:後藤修孝/音楽:寺島尚彦 ■出演:三上寛、山口美也子、小川恵、桐谷夏子、草薙幸二郎、石橋蓮司、田山涼成
ヤクザの女房に手を出し、彼女を貰う談判のために、ストリップ小屋を訪れた男の悲喜劇。田中小実昌の『島子とオレ』『オホーツク妻』を原作に、風光明媚な陸中海岸でオールロケを敢行。『青い獣 ひそかな愉しみ』と並ぶ武田一成監督、哀愁ポルノの代表作だ。 ▲
1981年(S56)/にっかつ/カラー/67分
■監督:池田敏春/原作・脚本:石井隆/撮影:前田米造/美術:菊川芳江/音楽:甲斐八郎 ■出演:泉じゅん、阿部雅彦、伊藤京子、沢木美伊子、栗田陽子、鶴岡修、山科ゆり、北見敏之、港雄一
デパートに勤める“名美”の孤独な日常を、逆光ロングショットや素早いモンタージュで描き、エスカレートしていく妄想の表現に惹きこまれる。炬燵の中の陰部のクローズアップなど、性表現の限界に挑んだ池田敏春監督入魂の1作。ラストで切り返される主人公たちの笑顔は何度見ても泣ける。 ▲
12月14日(日)〜16日(火)
1990年(H2)/ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、サントリー/カラー/96分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:中原俊/原作:吉田秋生/脚本:じんのひろあき/撮影:藤沢順一/美術:稲垣尚夫、内田哲也 ■出演:中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、宮澤美保、梶原阿貴、岡本舞、南原宏治
創立記念日にチェーホフ『桜の園』を上演する女子高演劇部の開演まで。映画初主演の中島ひろ子が、反抗心を内に秘めた部長を全身で表現して素晴らしく、彼女を密かに想う部員つみきみほの強い眼差しと、背筋の伸びた佇まいも鮮やかだ。「だって、セイシュンだもん」のセリフが切なく清々しい。 ▲
12月14日(日)〜20日(土)
1994年(H6)/サントリー、ポニーキャニオン、ニュー・センチュリー・プロデューサーズ/カラー/110分 ※16mm 英語字幕付
■監督:廣木隆一/原作:川島誠/脚本:加藤正人/撮影:栢野直樹/美術:山崎輝/音楽:富田素弘 ■出演:松岡俊介、野村祐人、有村つぐみ、河合みわこ、白石玲子、袴田吉彦
800メートル走に挑むアスリートたち。豪放と繊細を、野村祐人と松岡俊介が競い、迸る身体性で演じる。遠景と近景、緩と急、彼らを自在に捉える栢野直樹の撮影が素晴らしい。異性であれ同性であれ“人が人を好きになるどうしようもなさ”を企画し続けた成田が愛した傑作。 ▲
1982年(S57)/にっかつ/カラー/66分
■監督:小原宏裕/脚本:伴一彦/撮影:杉本一海/美術:後藤修孝 ■出演:三崎奈美、太田あや子、山地美貴、織田倭歌、美野真琴、宮本麻代、港雄一、田浦智之、上野淳、吉原正皓
研修旅行の最中に、バスジャックされた女教師や女高生たちと、犯人との争いを描く、ロマンポルノ版『スピード』!?ただ「ブスは解放してやる!」というセリフに象徴されるように、小原宏裕監督の演出はコメディ色が強く、ノンストップというわけには……。 ▲
12月17日(水)〜23日(火)
1985年(S60)/ディレクターズ・カンパニー、にっかつ/カラー/88分
■監督:相米慎二/脚本:石井隆/撮影:篠田昇/美術:寒竹恒雄 ■出演:速水典子、寺田農、益富信孝、中川梨絵、志水季里子、飯島大介、尾美としのり、木之元亮、伊武雅刀、佐藤浩市
かつて数々の現場で助手を務めた相米慎二監督が、石井隆の脚本を得て実現させた唯一のロマンポルノ。山口百恵、もんたよしのりの歌に乗せて、漂うように人物を捉える篠田昇のキャメラの力。その“息詰まるような緊張”の現場に立ち会って、成田はにっかつを辞める決意をする。 ▲
2005年(H17)/ハピネット・ピクチャーズ/カラー/92分
©2004 ハピネット・ピクチャーズ
■監督:廣木隆一/原作:やまだないと/脚本:七里圭/撮影:鈴木一博/美術:金勝浩一 ■出演:安藤希、田口トモロヲ、村上淳、大杉漣、前田綾花、遠藤雄弥、水橋研二、星遙子
3人の男たちと愛人契約を結ぶ少女の1年間。淡く粗い16ミリフィルム撮影、銀残しによる門司の風景、その粒子感が彼女の内面を炙りだす。制服のまま下着を脱ぎ、ソファに投げだした脚の白さのエロス。終盤3人対1人のカットバックが、実に見事な映画のクライマックスたり得ている。 ▲
見出し内写真:『桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール』©日活
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