『快楽学園 禁じられた遊び』写真

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7月9日(水) ～13日(日)、15日(火)

快楽学園 禁じられた遊び

1980年（S55）／にっかつ／カラー／64分

■監督：神代辰巳／原作：ひさうちみちお／脚本：荒井晴彦／撮影：米田実／美術：柳生一夫／音楽：甲斐八郎
■出演：太田あや子、北原理絵、小川亜佐美、山科ゆり、中島葵、宮下順子、池田光隆、江角英、野上正義、高橋明

ひさうちみちおのヘンタイ劇画の映画化。化学実験室でオナニーに耽る女子高生が教師、教頭、校長から性的懲罰を受け、テント小屋でインチキ催眠術師に犯される。全篇がシュールで不条理なＳＭ描写からなる奇怪な地獄巡りの受難劇だ。 ▲

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『ろくでなし稼業』写真

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7月13日(日)、15日(火) ～19日(土)

ろくでなし稼業

1961年（S36）／日活／カラー／83分

■監督：斎藤武市／脚本：山内亮一、槇飄兵、丹野雄二／撮影：高村倉太郎／美術：坂口武玄／音楽：小杉太一郎
■出演：宍戸錠二、谷英明、南田洋子、吉永小百合、沢本忠雄、金子信雄、小沢栄太郎、深江章喜、待田京介

宍戸錠の初主演作。社長を殺して海運会社を乗っ取った悪玉を二人組の風来坊がやっつける。ポーンと柝（き）が入ると歌舞伎調になり錠が大見得を切ると、二谷が「あ、臭い芝居！」と受ける有名なギャグや楽屋落ちのパロディが満載。 ▲

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『恋人たちは濡れた』写真

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7月13日(日)、15日(火) ～19日(土)

恋人たちは濡れた

1973年（S48）／日活／カラー／76分

■監督・脚本：神代辰巳／脚本：鴨田好史／撮影：姫田真佐久／美術：坂口武玄／音楽：大江徹
■出演：中川梨絵、絵沢萠子、薊千露、大江徹、堀弘一、高橋明、清水国雄、庄司三郎、佐藤了一、原田千枝子、高山千草

港町の寂れた映画館でフィルム運びをする青年のスケッチを介して、七〇年代初頭のあてどない空気や虚脱感を鮮烈に浮かび上がらせた神代唯一の自伝的青春映画。「みっともないの、きらいじゃないよ」という科白は神代の真情告白でもある。 ▲

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『あばれ騎士道』写真

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7月16日(水) ～22日(火)

あばれ騎士道

1965年（S40）／日活／白黒／95分

■監督：小杉勇／原作：川野京輔／脚本：中西隆三、西田一夫／撮影：峰重義／美術：西亥一郎／音楽：小杉太一郎
■出演：宍戸錠、渡哲也、水谷良重、松原智恵子、小高雄二、郷鍈治、本郷淳、山田禅二、東恵美子、二本柳寛

オートレーサーの兄弟が麻薬密買を捜査中だった刑事の父の死の真相を追い、暴力団を壊滅させる。宍戸錠の弟役でデビューした渡哲也のぎこちなさの残る演技が印象的。二人を助ける香港帰りのダンサー水谷良重の艶やかな魅力にも注目。 ▲

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『隠し妻』写真

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7月16日(水) ～26日(土)

隠し妻ニュープリント

1972年（S47）／日活／カラー／66分

■監督：小沼勝／脚本：白鳥あかね／撮影：萩原憲治／美術：桜戯苛／音楽：真田勉
■出演：片桐夕子、吉田潔、清水国雄、葵三津子、椿真由美、浜乃浩子、甲斐康二、やかた和彦

田舎娘の片桐夕子が上京して人気タレントに夢中になり、浮気公認で隠し妻になるが、無理心中事件を引き起こし──。白鳥さんの記念すべき脚本家デビュー作で「旧弊な男女の関係を逆転させ、主体性を持つ逞しいヒロイン」が造型された。 ▲

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『ネオン警察 ジャックの刺青』写真

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7月20日(日) ～22日(火)

ネオン警察 ジャックの刺青

1970年（S45）／日活／カラー／83分

■監督：武田一成／脚本：大和屋竺、曽根義忠／撮影：高村倉太郎／美術：深民浩／音楽：鏑木創
■出演：小林旭、夏純子、郷鍈治、安岡力也、青木義朗、三田村元、深江章喜、草薙幸二郎、真理アンヌ、森本和子

日活ニューアクションの中で遊戯性、パロディ的趣向が最も濃厚な一作。小林旭と郷鍈治が「腹こわすな」「風邪ひくな」と合言葉をかけあう絶妙な可笑しさ、旭が投げたトランプカードがスローモーションになる場面は語り草となっている。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 ▲

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『死霊の罠』写真

 

7月20日(日) ～26日(土)

死霊の罠

1988年（S63）／ジャパンホームビデオ、ディレクターズ・カンパニー／カラー／101分

■監督：池田敏春／脚本：石井隆／撮影：田村正毅／美術：丸尾知行、林田裕至／音楽：吉良知彦
■出演：小野みゆき、本間優二、小林ひとみ、中川えり子、桂木文、阿部雅彦、清水宏、須和野裕子、島田紳助

海外でカルト的人気を誇るスプラッター・ホラー。Ｔ�｣レポーターが送られてきた女性の惨殺映像のテープの謎を追い迷宮を彷徨う。眼球串刺しなど残虐描写のつるべ打ちだが、池田敏春特有のグロテスクで背徳的な官能美学が息づいている。 ▲

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『花ひらく娘たち』写真

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7月23日(水) ～29日(火)

花ひらく娘たち

1969年（S44）／日活／カラー／83分

■監督：斎藤武市／原作：石坂洋次郎／脚本：三木克巳、鎌田敏夫／撮影：山崎善弘／美術：坂口武玄／音楽：小杉太一郎
■出演：吉永小百合、和泉雅子、浜田光夫、杉良太郎、渡哲也、川口晶、清水将夫、宇野重吉、東恵美子

静岡・清水市を舞台に、適齢期を迎えた美人姉妹のお見合いを中心に描く青春ドラマ。引っ込み思案な箱入り娘の姉・吉永とドライな発展家の妹・和泉が好対照で、石坂洋次郎原作らしい性と結婚をめぐるのびやかな議論が延々と展開される。 ▲

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Text by高崎俊夫