『「桐島です」』公開記念 BANMEI TAKAHASHI FILM FESTIVAL「伴明です」

■ 作品解説

ラピュタ阿佐ヶ谷会場

2025年6月15日(日)〜28日(土)

※35mmフィルムでの上映

6月15日(日)〜17日(火)15:30
18日(水)〜21日(土)12:50
25日(水)〜28日(土)17:10

ドキュメントポルノ 舌技に泣く

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1981年(S56)/現代映像企画/カラー/65分

『ドキュメントポルノ 舌技に泣く』写真

©日活

■脚本:宮田諭/撮影:長田勇市/音楽:しっきよしかず
■出演:朝霧友香、下元史朗、沢田多絵、忍海よしこ、宮田諭、楠正道

スナック経営の夫の帰りをただ待ち続ける孤独な夜、妻の心は次第に壊れていく。一人が二人、二人が一人……。ドッペルゲンガーを狂演する朝霧友香。響きわたる森田童子。『襲られた女』『歓びの喘ぎ 処女を襲う』ほか意欲作続々の1981年。

6月22日(日)〜24日(火)12:40

襲られた女

1981年(S56)/高橋プロダクション/カラー/67分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

『襲られた女』写真

©HUMAX ENTERTAINMENT INC.

■脚本:高橋伴明、米田彰/撮影:長田勇市/音楽:坂口博樹
■出演:下元史朗、山路和弘、忍海よしこ、杉佳代子、織田倭歌、萩尾なおみ、今泉洋

社会の底辺を生きるチンピラ二人とスナックママの三人組が、一攫千金を夢みて「大きなヤマ」に手をだす。それぞれの想いをこめた記念撮影、男同士のチークダンス。第三回ズームアップ映画祭にて二位以下を大きく引き離し作品賞を獲得した。

6月15日(日)〜17日(火)19:10、18日(水)〜21日(土)14:20

歓びの喘ぎ 処女を襲う

1981年(S56)/高橋プロダクション/カラー/62分

『歓びの喘ぎ 処女を襲う』写真

©新東宝映画株式会社

■脚本:高橋伴明/撮影:長田勇市/音楽:しっきよしかず
■出演:下元史朗、山地美貴、今泉洋、忍海よしこ、水月円、宮田諭、井上雅之

学生運動の挫折から自堕落な毎日を過ごす男は、父の死を知り故郷へ向かう──。公害に蝕まれた漁村で絶望的な近親相姦劇を繰り広げる今泉洋、下元史朗、山地美貴の一家。重く、センシティブな題材と真摯に向きあった傑作。

6月22日(日)〜24日(火)19:00、25日(水)〜28日(土)15:00

TATTOO[刺青]あり

1982年(S57)/国際放映、高橋プロダクション、日本アート・シアター・ギルド/カラー/107分

『TATTOO[刺青]あり』写真

©1982 国際放映/ブロウアップ/東宝

■脚本:西岡琢也/撮影:長田勇市/美術:細石照美/音楽:宇崎竜童
■出演:宇崎竜童、関根恵子、渡辺美佐子、矢吹二朗、太田あや子

1979年の三菱銀行人質事件に想を得て、男になろうと背伸びし続け、破滅へと向かう若者を描いた犯罪青春映画。主人公には音楽と映画の世界を縦横無尽に往還する宇崎竜童。美しいまでの「女の魔性」をみごと浮きあがらせた関根恵子。

6月15日(日)〜17日(火)17:00、18日(水)〜21日(土)18:30

ザ 力道山

1983年(S58)/松竹/パートカラー/101分

『ザ 力道山』写真

©1983 松竹株式会社

■製作:村松友視/音楽:山下洋輔

日本プロレス界の祖・力道山の試合フィルムで構成されたパワフルなドキュメンタリー。伝説の対木村戦をはじめ「うごく力道山」がスクリーンに蘇る。『私、プロレスの味方です』の著者・村松友視が製作、ジャズピアニスト山下洋輔が音楽を担当。

6月15日(日)〜17日(火)12:50、18日(水)〜21日(土)15:50

光の雨

2001年(H13)/シー・アイ・エー、エルクインフィニティ、衛星劇場/カラー/130分

『光の雨』写真

■原作:立松和平/脚本:青島武/撮影:柴主高秀/音楽:梅林茂
■出演:萩原聖人、裕木奈江、山本太郎、池内万作、鳥羽潤、大杉漣、塩見三省

革命を夢みた二十代の若者たちは、なぜ十四名の同志を殺してしまったのか……?1972年の連合赤軍事件映画化に挑むスタッフ、キャストたちの苦悩と葛藤を描いた青春群像劇。一本の映画が完成するまでの内幕ものとしても興味深い。

6月22日(日)〜24日(火)16:40、25日(水)〜28日(土)12:40

火火

2005年(H17)/「火火」製作委員会/カラー/114分

『火火』写真

©2004「火火」製作委員会

■原作:那須田稔、岸川悦子/脚本:高橋伴明/撮影:栢野直樹/音楽:梅林茂 ■出演:田中裕子、窪塚俊介、石田えり、岸部一徳、池脇千鶴

女性陶芸家の草分けであり、日本国内の骨髄バンク立ちあげにも尽力した神山清子。芸術家として、母として、女として—炎のように生きる姿が激しく胸を打つ、人間讃歌、命の讃歌の物語。主演・田中裕子の圧倒的な存在感、佇まい。

6月22日(日)〜24日(火)14:20、25日(水)〜28日(土)18:40

BOX 袴田事件 命とは

2010年(H22)/BOX製作プロジェクト/カラー/117分

『BOX 袴田事件 命とは』写真

■脚本:夏井辰徳、高橋伴明/撮影:林淳一郎/音楽:林祐介
■出演:萩原聖人、

新井浩文、葉月里緒奈、石橋凌、村野武範、保阪尚希、吉村実子 1966年の袴田事件で一審の死刑判決に関わり、その後「無罪と確信していた」と告白した元裁判官・熊本典道を主人公に、彼が背負いこんだ苦悩を描きだす。人が人を裁くことの重みと難しさを改めてみつめた渾身の社会派ドラマ。

ラピュタ阿佐ヶ谷会場 / Morc阿佐ヶ谷会場