8月24日(日)〜26日(火)

泉へのみち

1955年(S30)/東宝/白黒/92分

『泉へのみち』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:筧正典/原作:広津和郎/脚本:池田一朗/撮影:中井朝一/美術:村木忍/音楽:伊福部昭
■出演:有馬稲子、根上淳、高峰三枝子、藤木悠、河内桃子、若山セツ子、宮口精二

新人女性記者「クルリさん」が取材を通して社会の厳しい現実に向きあいながら、少しずつ成長していく──。広津和郎原作、筧正典第一回監督作品。ヒロインにはこの小説の映画化を熱望していたという有馬稲子。

8月24日(日)〜30日(土)

太夫(こったい)さんより 女体は哀しく

1957年(S32)/宝塚映画/カラー/113分

『太夫(こったい)さんより 女体は哀しく』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:稲垣浩/原作:北條秀司/脚本:八住利雄/撮影:岡崎宏三/美術:伊藤熹朔、植田寛/音楽:深井史郎
■出演:乙羽信子、淡路恵子、田中絹代、扇千景、環三千世、浪花千栄子

京都島原の老舗遊廓を舞台に、そこで働く女たちの哀歓を描いたもの。原作は北條秀司の戯曲『太夫さん』。お人好しの女将・田中絹代、身重の太夫・淡路恵子、ストライキのリーダー乙羽信子、女中頭・浪花千栄子など。

8月24日(日)〜30日(土)

おえんさん

1955年(S30)/東宝/白黒/99分

『おえんさん』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:本多猪四郎/原作:中野実/脚本:西島大/撮影:飯村正/美術:北辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:水谷八重子、小泉博、司葉子、中北千枝子、藤原釜足、清水将夫、清川玉枝、十朱久雄

持ち前の美貌と気っぷの良さで魚河岸の名物といわれるおえんさんは、女手ひとつで育てた一人息子の縁談と、かつての恋の再来に戸惑う──。新派劇の映画化で、舞台同様水谷八重子主演。下町に咲いた愛の微苦笑篇。

8月27日(水)〜9月2日(火)

花の慕情

1958年(S33)/東宝/カラー/97分

『花の慕情』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:鈴木英夫/原作:吉屋信子/脚本:池田忠雄、杉本彰、沢村勉/撮影:飯村正/美術:河東安英/音楽:芥川也寸志
■出演:司葉子、宝田明、三井美奈、草笛光子、杉村春子、千秋実

遭難死した弟に代わり、華道の家元を継ぐこととなった司葉子。周囲が反対する青年と恋に落ち、花に生きるか恋に生きるか──進むべき道に踏み迷う波瀾万丈のメロドラマ。いけばな指導は草月流の創始者・勅使河原蒼風。

8月27日(水)〜9月2日(火)

銀座のお姐ちゃん

1959年(S34)/東宝/カラー/97分

『銀座のお姐ちゃん』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:杉江敏男/脚本:白坂依志夫/撮影:完倉泰一/美術:河東安英/音楽:神津善行
■出演:団令子、中島そのみ、重山規子、仲代達矢、山田真二、江原達怡、小泉博、越路吹雪、上原謙

現代っ娘三人の歯切れのいい青春模様をコミカルなタッチでとらえた「お姐ちゃん」シリーズ第二弾。出版社勤務のパンチ、社長令嬢ピンチ、ファッションモデルのセンチが、恋に仕事に、そして遊びにスーパーレディぶりを発揮!

8月31日(日)〜9月2日(火)

女ばかりの夜

1961年(S36)/東京映画/白黒/92分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『女ばかりの夜』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:田中絹代/原作:梁雅子/脚本:田中澄江/撮影:中井朝一/美術:小島基司/音楽:林光
■出演:原知佐子、北あけみ、香川京子、淡島千景、夏木陽介、平田昭彦、浪花千栄子、沢村貞子

昭和三十三年の売春防止法施行後、社会の偏見に耐えながら更生の道を歩んでいく女性たちの姿。梁雅子の小説『道あれど』を田中澄江が脚色、大女優・田中絹代が監督を務めた社会ドラマ。ヒロインに抜擢された原知佐子、好演。

8月31日(日)〜9月6日(土)

赤坂の姉妹より 夜の肌

1960年(S35)/東京映画/カラー/103分

『赤坂の姉妹より 夜の肌』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督・脚本:川島雄三/原作:由起しげ子/脚本:八住利雄、柳沢類寿/撮影:安本淳/美術:小島基司/音楽:真鍋理一郎
■出演:淡島千景、新珠三千代、川口知子、三橋達也、伊藤雄之助

高級バーや料亭の並ぶ赤坂を舞台に、性格の異なる三姉妹──淡島千景、新珠三千代、川口知子がそれぞれの生き方を貫く姿を、当時の世相や事件を盛りこみながら描いた風俗映画。加藤武のナレーションによる街案内も◎。

9月3日(水)〜6日(土)、10日(水)〜13日(土)

夜の鴎

1957年(S32)/東宝/白黒/100分

『夜の鴎』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:佐分利信/脚本:田中澄江/撮影:芦田勇/美術:北川恵笥/音楽:宅孝二
■出演:新珠三千代、佐野周二、佐分利信、田崎潤、佐原健二、久慈あさみ、河内桃子、藤木悠、高堂国典、桜むつ子

次々と夫を失うという運命に翻弄されながらも、常に誰かを愛し、尽くすことに喜びをみいだす新珠三千代。田中澄江のオリジナル脚本を名優・佐分利信が映画化。舞台を東京下町の深川に選び、木場情?をたっぷりみせる。

9月3日(水)〜9日(火)

流れる

1956年(S31)/東宝/白黒/116分

『流れる』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:成瀬巳喜男/原作:幸田文/脚本:田中澄江、井手俊郎/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:斎藤一郎
■出演:田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子、栗島すみ子

東京下町にある芸者置屋を舞台に、住み込み女中の視点から、花柳界に生きる女たちの移ろいゆく日常を描いた名篇。豪華絢爛たるキャストがみどころのひとつで、女優の芸と個性がぶつかりあった、まさしく女の世界である。

9月3日(水)〜9日(火)

自由ヶ丘夫人

1960年(S35)/東京映画/白黒/90分

『自由ヶ丘夫人』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:佐伯幸三/原作:武田繁太郎/脚本:長瀬喜伴/撮影:飯村正/美術:小島基司/音楽:大森盛太郎
■出演:新珠三千代、池部良、淡路恵子、杉葉子、安西郷子、浜美枝、加東大介

高級住宅街、自由ヶ丘に繰り広げられる有閑マダムたちの多彩な色模様──。若いツバメとの火遊びに、夫へのあてつけ浮気。武田繁太郎の同名小説を映画化した風俗コメディで絶妙の夫婦コンビ、賑やかな顔ぶれが楽しい。

/ /