9月24日(水)〜27日(土)、10月2日(木)〜4日(土)

沙羅の門

1964年(S39)/宝塚映画/白黒/98分

『沙羅の門』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:久松静児/原作:水上勉/脚本:新藤兼人/撮影:梁井潤/美術:加藤雅俊/音楽:崎出伍一
■出演:団令子、森繁久彌、草笛光子、木村功、船戸順、宮口精二、加藤治子、菅井きん

舞台は琵琶湖にほど近い禅宗の古刹。男行脚を重ねる一人娘の女子大生・団令子、しきたりから正式の妻の座につけない継母・草笛光子。それぞれが愛を求め、赤裸々に生きる姿を浮き彫りにした水上勉原作の佳篇。

9月24日(水)〜30日(火)

甘い汗

1964年(S39)/東京映画/白黒/119分

『甘い汗』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:豊田四郎/原作・脚本:水木洋子/撮影:岡崎宏三/美術:水谷浩/音楽:林光
■出演:京マチ子、佐田啓二、桑野みゆき、池内淳子、山茶花究、小沢栄太郎、小沢昭一、沢村貞子

十代で私生児を産み、水商売の世界を転々としながら、三十六歳の今日まで一家を支えてきた女。男に騙され、家族に蔑まれながらも、楽観的に生きていく──。下町の雑多な風景のなか、京マチ子が生命力溢れる熱演をみせた。

9月24日(水)〜30日(火)

お姐ちゃんはツイてるぜ

1960年(S35)/東宝/カラー/87分

『お姐ちゃんはツイてるぜ』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:筧正典/脚本:白坂依志夫/撮影:完倉泰一/美術:村木忍/音楽:神津善行
■出演:団令子、中島そのみ、重山規子、高島忠夫、瀬木俊一、岡田真澄、船戸順、柳沢真一、上原謙

おなじみの仲良しトリオが、互いの彼氏をとっかえひっかえ、やがては仲間割れの危機に──。第六作では職業など基本設定に若干変更が加えられ、同居もシリーズ初。当時台頭していた若者文化「ビートニク」の要素を注入。

9月28日(日)〜30日(火)

華麗なる闘い

1969年(S44)/東宝/カラー/94分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『華麗なる闘い』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:浅野正雄/原作:有吉佐和子/脚本:大野靖子/撮影:中井朝一/美術:村木忍/音楽:八木正生
■出演:岸恵子、内藤洋子、田村正和、神山繁、浜木綿子、山田はるみ、市川和子

お針子から新進気鋭のデザイナーへ!注目を集めるヒロイン内藤洋子は、同時に嫉妬、野望、競争の渦に飲みこまれていく。原作は有吉佐和子の小説『仮縫』。煌びやかなファッション界の裏側で繰り広げられる女たちの対決。

9月28日(日)〜30日(火)、10月2日(木)〜4日(土)

女性自身

1962年(S37)/東宝/白黒/83分

『女性自身』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督・脚本:福田純/原作:源氏鶏太/脚本:堀江史朗、樫村三平/撮影:遠藤精一/美術:浜上兵衛/音楽:沢田駿吾
■出演:藤山陽子、佐原健二、浜美枝、水野久美、太刀川寛、藤木悠

「絶世の美女ではないが、月並み以上で、どこかチャーミング」というBGを藤山陽子が演じる。誤解、すれ違い、大混戦の求婚レース──。女性自身連載、源氏鶏太の同名小説を映画化した明朗オフィス・ラブコメ。

10月2日(木)〜7日(火)

妻という名の女たち

1963年(S38)/東宝/カラー/91分

『妻という名の女たち』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:筧正典/脚本:沢村勉/撮影:内海正治/美術:中古智/音楽:團伊玖磨
■出演:司葉子、小泉博、左幸子、団令子、児玉清、八代美紀、当銀長太郎、北村和夫、藤原釜足、東恵美子

夫の浮気発覚。平凡な妻であり母であるヒロイン司葉子の日々に突如大きな波紋が広がっていく──。煮えきらない男の態度に振りまわされる妻と愛人、それぞれの決断とは。沢村勉脚本、筧正典監督で女性の精神的自立を描く。

10月2日(木)〜7日(火)

女体

1964年(S39)/東宝/白黒/95分

『女体』写真

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■監督・脚本:恩地日出夫/原作:田村泰次郎/撮影:内海正治/美術:育野重一/音楽:武満徹
■出演:団令子、楠侑子、坂本スミ子、千之赫子、岩崎豊子、南原宏治、稲垣昭三、峰健二

終戦直後の東京で娼婦として生き、今は夫との無気力な生活に飢えた日々を送る一人の女──。田村泰次郎『肉体の門』『埴輪の女』をもとに恩地日出夫監督が書きおろし。過激なシーンも女優根性むきだしに体当たりする団令子。

10月5日(日)〜11日(土)

波影

1965年(S40)/東京映画/白黒/106分

『波影』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督:豊田四郎/原作:水上勉/脚本:八住利雄/撮影:岡崎宏三/美術:伊藤熹朔/音楽:芥川也寸志
■出演:若尾文子、大空真弓、中村賀津雄、乙羽信子、浪花千栄子、山茶花究、大辻伺郎

若狭小浜の遊里。ただひたすら人に尽くし、愛を与え続けて死んだ娼妓・若尾文子の半生を哀切たっぷりに描く。豊田四郎監督が脚本八住利雄、撮影岡崎宏三、美術伊藤熹朔と不動のパートナーを配して水上文学に取り組んだ。

10月5日(日)〜11日(土)

肉体の学校

1965年(S40)/東宝/白黒/95分

『肉体の学校』写真

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■監督:木下亮/原作:三島由紀夫/脚本:井手俊郎/撮影:逢沢譲/美術:竹中和雄/音楽:池野成
■出演:岸田今日子、山崎努、中川ゆき、山村聰、神山繁、市川翠扇、木村俊恵、東恵美子

裕福で自由な生活を謳歌している三人の離婚成金。そのうちの一人、元華族の岸田今日子が若く野生的なバーテンダーに魅せられて──。新鋭・木下亮監督が自由奔放な演出を駆使。三島由紀夫原作のシニカルな恋愛ドラマ。

10月8日(水)〜11日(土)

その場所に女ありて

1962年(S37)/東宝/カラー/95分

『その場所に女ありて』写真

©TOHO CO., LTD.

■監督・脚本:鈴木英夫/脚本:升田商二/撮影:逢沢譲/美術:竹中和雄/音楽:池野成
■出演:司葉子、宝田明、原知佐子、水野久美、大塚道子、北あけみ、山崎努、柳川慶子、森光子、児玉清

高度経済成長期の広告業界を舞台に、熾烈な競争社会を生き抜くキャリアウーマンの姿を鮮やかに描いた傑作。仕事一筋、華奢な身体をスーツに包んで颯爽と街を闊歩する司葉子!様々な事情を抱える同僚女性の存在も魅力的。

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