上映スケジュール | ラピュタ阿佐ヶ谷
9月7日(日)〜9日(火)
1955年(S30)/東京映画/白黒/128分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
©TOHO CO., LTD.
■監督:久松静児/原作:永井荷風/構成:久保田万太郎/脚本:八住利雄/撮影:高橋通夫、玉井正夫/美術:伊藤熹朔/音楽:團伊玖磨 ■出演:田中絹代、森繁久彌、高峰秀子、岡田茉莉子
東京向島、鳩の街。娼家を営むしっかり者の女将とその主人、春をひさぐ女たちのビターな人生模様──。永井荷風の『にぎり飯』『春情鳩の街』『渡鳥いつかへる』を久保田万太郎が構成、八住利雄が脚色、久松静児が監督した。 ▲
上映スケジュール
9月7日(日)〜13日(土)
1955年(S30)/東京映画/白黒/105分
■監督:杉江敏男/原作:織田作之助/脚本:若尾徳平/撮影:完倉泰一/美術:小島基司、島康平/音楽:團伊玖磨 ■出演:岸恵子、山内明、小泉博、安西郷子、花井蘭子、浪花千栄子、藤間紫
商都大阪の心臓部、因習と伝統の街、船場に「嬢はん」として育ったヒロインが、宿命的な出生のため苦難の道を歩む──。織田作之助の小説『船場の娘』が原作。岸恵子が十八から四十六歳までの女の変転をみごとに演じる。 ▲
9月10日(水)〜16日(火)
1957年(S32)/東宝/白黒/121分
■監督:成瀬巳喜男/原作:徳田秋聲/脚本:水木洋子/撮影:玉井正夫/美術:河東安英/音楽:斎藤一郎 ■出演:高峰秀子、上原謙、森雅之、加東大介、三浦光子、志村喬、仲代達矢
主人公のお島は養家の決めた結婚を拒み、新しい生活を夢みて出奔する──。自然主義文学の代表的作家・徳田秋聲の名作を高峰秀子主演で。女性映画の名手、成瀬巳喜男監督作品における最もエネルギッシュなヒロイン! ▲
1957年(S32)/東京映画/白黒/98分
■監督:松林宗恵/原作:野口赫宙/脚本:新藤兼人/撮影:三村明/美術:小島基司/音楽:斎藤一郎 ■出演:香川京子、山田五十鈴、淡路恵子、佐原健二、仲代達矢、東野英治郎、伊藤久哉
「私だって誰の子だかわかりゃしない。私はひかげの娘なのだ……」芸者屋の一人娘として育てられた香川京子は、暗く重くのしかかる宿命から抜けだそうともがき苦しむ。小説新潮所載、野口赫宙『ひかげの子』の映画化。 ▲
9月14日(日)〜20日(土)
1959年(S34)/宝塚映画/白黒/129分
■監督:豊田四郎/原作:山崎豊子/脚本:八住利雄/撮影:安本淳/美術:伊藤熹朔/音楽:芥川也寸志 ■出演:淡島千景、森繁久彌、司葉子、乙羽信子、石濱朗、佐分利信、花菱アチャコ
吉本興業の創業者、吉本せいをモデルに描く女の一代記。夫の死後、寄席経営に辣腕を振るい、商売一筋に生きた大阪女の強さと逞しさ、美しさと哀しさを、淡島千景が堂々たる演技でみせる。山崎豊子の直木賞受賞作を映画化。 ▲
1960年(S35)/東宝/白黒/111分
■監督:成瀬巳喜男/脚本:菊島隆三/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:黛敏郎 ■出演:高峰秀子、仲代達矢、森雅之、加東大介、中村鴈治郎、団令子、淡路恵子、中北千枝子、小沢栄太郎
銀座の高級バーで雇われマダムとして働く未亡人。生活のためにこの道に入った彼女と、周辺の人物との関わりのなかから、女の哀しさ、弱さ、激しさ、強さが浮かびあがる──。主演の高峰秀子が衣裳も担当している。 ▲
9月17日(水)〜23日(火)
1962年(S37)/東京映画/カラー/117分
■監督:豊田四郎/原作:高見順/脚本:八住利雄/撮影:岡崎宏三/美術:伊藤熹朔/音楽:平岡精二 ■出演:山本富士子、森繁久彌、池部良、池内淳子、大空真弓、加東大介、三益愛子、植木等
高見順の戦前の小説を、脚色の八住利雄が戦後の出来ごとに改変。佃島のおでん屋「惣太郎」を舞台に、怠け者の父と酒乱の母、そして美しい三人姉妹のやるせない人生模様が綴られていく。今はなき東京の風景もみもの。 ▲
1960年(S35)/宝塚映画/カラー/90分
■監督:筧正典/脚本:笠原良三/撮影:完倉泰一/美術:浜上兵衛/音楽:神津善行 ■出演:団令子、中島そのみ、重山規子、高島忠夫、佐藤允、佐原健二、神戸一郎、江原達怡、多々良純
東宝名物「お姐ちゃん」シリーズの第五作。ピンチが自動車レースの出場権を獲得したのを幸い、雑誌記者のパンチは取材、ダンサーのセンチはショーの仕事をみつけて東京を出発。お茶目な珍道中を繰り広げる。 ▲
9月21日(日)〜23日(火)
1962年(S37)/宝塚映画/カラー/89分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督・脚本:須川栄三/原作:溝口健二/脚本:依田義賢/撮影:遠藤精一/美術:加藤雅俊/音楽:平岡精二 ■出演:団令子、川崎敬三、原知佐子、黛ひかる、小沢栄太郎、山茶花究、藤原釜足
溝口健二監督の『浪華悲歌』(1936年)を現代的感覚で再映画化。大阪本町の問屋街。男に騙され、金に振りまわされ……現実の波に翻弄されながらも強く生き抜くヒロインを団令子が熱っぽく演じて素晴らしい出来ばえ。 ▲
9月21日(日)〜27日(土)
1961年(S36)/東京映画/カラー/99分
■監督:川島雄三/原作:大岡昇平/脚本:菊島隆三/撮影:岡崎宏三/美術:小島基司/音楽:池野成 ■出演:池内淳子、池部良、三橋達也、高島忠夫、有島一郎、佐野周二、淡島千景、筑波久子
銀座のバーの雇われマダムが、遊戯のような虚しい恋愛を繰り返し、ついに自死を選ぶまで──。実在の人物をモデルにした、大岡昇平原作の文芸メロドラマ。池内淳子が哀れな夜の蝶を懸命に演じ、代表作とした。 ▲
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