6月18日(日) 〜20日(火)

あした来る人

『あした来る人』写真

©日活

1955年(S30)/白黒/115分

■監督:川島雄三/原作:井上靖/脚本:菊島隆三/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:月丘夢路、三橋達也、山村聰、三國連太郎、新珠三千代、小夜福子、金子信雄、小沢栄、高原駿雄

実業家とその愛人、冷めきった若夫婦、そしてカジカ研究に没頭する真面目な青年──。この五人の男女がひょんなことから関わり、交わっていく様を描いた大人の恋愛群像劇。「日活製作再開一周年記念」と銘打たれた文芸大作。

6月18日(日) 〜24日(土)

美徳のよろめき

『美徳のよろめき』写真

©日活

1957年(S32)/白黒/96分 ※16mm

■監督:中平康/原作:三島由紀夫/脚本:新藤兼人/撮影:岩佐一泉/美術:松山崇/音楽:黛敏郎
■出演:月丘夢路、葉山良二、三國連太郎、南田洋子、千田是也、安部徹、渡辺美佐子、高友子、宮城千賀子、信欣三

名家に育ち親の決めた相手と結婚して数年、一児の母であるヒロインにふと恋の影がしのびよる──。“よろめき夫人”なる流行語を生んだ三島由紀夫原作の映画化。官能の前に崩れ落ちていく人妻の心理をフォトジェニックな映像で綴っていく。

6月18日(日) 〜24日(土)

不道徳教育講座

『不道徳教育講座』写真

©日活

1959年(S34)/白黒/87分

■監督・脚本:西河克己/原作:三島由紀夫/脚本:窪田篤人/撮影:横山実/美術:佐谷三平/音楽:黛敏郎
■出演:大坂志郎、月丘夢路、長門裕之、信欣三、柳沢真一、岡田真澄、筑波久子、清水まゆみ、稲垣美穂子

殺人以外のあらゆる罪を犯した世にも不道徳な男が、獄舎生活から解放された日、自分に瓜二つの人間とすりかわる──。“よろめき”に続いて“不道徳”ブーム!文壇の鬼才・三島由紀夫の随筆集をもとにした風俗喜劇で、本人も特別出演。

6月21日(水) 〜27日(火)

悪魔と天使の季節

『悪魔と天使の季節』写真

©日活

1958年(S33)/白黒/81分

■監督:堀池清/原作:藤原審爾/脚本:館岡謙之助、秋元隆太/ 撮影:高村倉太郎/美術:小池一美/音楽:松田信一、脇則之
■出演:葉山良二、中原早苗、小林旭、牧真介、武藤章生、杉幸彦、汐見洋、殿山泰司

小説サロンに連載された藤原審爾原作の映画化で、ハイティーンの生態に迫る──。荒れ放題の都立高校に赴任してきたばかりの熱血型教師・葉山良二と、小林旭ら不良学生グループの対立を描いた日活版『暴力教室』。

6月21日(水) 〜27日(火)

夫婦百景

『夫婦百景』写真

©日活

1958年(S33)/白黒/99分

■監督:井上梅次/原作:獅子文六/脚本:斎藤良輔/撮影:岩佐一泉/美術:中村公彦/音楽:大森盛太郎
■出演:月丘夢路、大坂志郎、浅丘ルリ子、岡田真澄、山根寿子、青山恭二、長門裕之、丘野美子

洗濯から炊事まで家事万端亭主まかせの逆転夫婦、アルバイトで共稼ぎの明朗闊達な学生夫婦、親子ほどの年の差夫婦に十代同士の若夫婦──。獅子文六原作、様々な夫婦のあり方を通して庶民の生活を描いた風刺コメディ。

6月25日(日) 〜7月1日(土)

女中ッ子

『女中ッ子』写真

©日活

1955年(S30)/白黒/142分 ※16mm

■監督・脚本:田坂具隆/原作:由起しげ子/脚本:須崎勝彌/撮影:伊佐山三郎/美術:木村威夫/音楽:伊福部昭
■出演:左幸子、伊庭輝夫、佐野周二、轟夕起子、東山千栄子、高田敏江、細川ちか子、宍戸錠

東北の寒村から上京し住み込みの女中として働く明るい娘と、ヒネクレっ子の次男坊の心の交流をさわやかに描いた佳篇。由起しげ子の同名小説を映画化したもので、左幸子の初々しくハツラツとした演技が印象に残る。

6月28日(水) 〜7月4日(火)

ゆがんだ月

『ゆがんだ月』写真

©日活

1959年(S34)/白黒/88分

■監督:松尾昭典/原作:菊村到/脚本:山崎巌/撮影:姫田真佐久/美術:千葉一彦/音楽:鏑木創
■出演:長門裕之、南田洋子、芦川いづみ、大坂志郎、赤木圭一郎、高原駿雄、神山繁、三島雅夫、下元勉

良心の呵責から仲間を裏切り、暗黒街の掟に背いたチンピラやくざが、腐れ縁の女と繰り広げる波乱の逃避行──。アクション・ドラマには定評のある松尾昭典監督が、その切れ味のよさ、ムードづくりのうまさなどを遺憾なく発揮。

6月28日(水) 〜7月8日(土)

警察日記 ブタ箱は満員

『警察日記 ブタ箱は満員』写真

©日活

1961年(S36)/白黒/66分

■監督:若杉光夫/原作:伊藤永之介/脚本:川崎俊祐、青山民雄/撮影:井上莞/美術:岡田戸夢/音楽:斎藤一郎
■出演:沢本忠雄、吉永小百合、宇野重吉、信欣三、大森義夫、草薙幸二郎、武藤章生、嵯峨善兵

コソ泥、時限爆弾騒ぎ、出歯亀でブタ箱は今日も満員──。東北の小さな町の警察署で巻きおこる騒動の数々を微苦笑のなかに描いたもの。伊藤永之介の同名小説映画化では久松静児監督版が名作と名高いが、本作も優しさに満ちた佳篇。

7月2日(日) 〜8日(土)

孤獨の人

『孤獨の人』写真

©日活

1957年(S32)/白黒/82分 ※16mm

■監督:西河克己/原作:藤島泰輔/脚本:中沢信/ 撮影:高村倉太郎/美術:松山崇/音楽:斎藤高順
■出演:黒沢光郎、津川雅彦、青山恭二、武藤章生、月丘夢路、芦川いづみ、大坂志郎、中川晴彦、坂東好太郎

原作は学習院高等科を舞台にした学園青春小説。今上天皇の「ご学友」だった著者が皇太子をめぐる人間模様をモデルに描き一大センセーションを呼んだ。津川雅彦、青山恭二、小林旭ら日活の若手スタアが学友役に。

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