7月19日(水) 〜25日(火)

神阪四郎の犯罪

『神阪四郎の犯罪』写真

©日活

1956年(S31)/白黒/126分 ※16mm

■監督:久松静児/原作:石川達三/脚本:高岩肇/撮影:姫田真佐久/美術:木村威夫/音楽:伊福部昭
■出演:森繁久彌、新珠三千代、左幸子、清水将夫、滝沢修、轟夕起子、金子信雄、高田敏江、宍戸錠

横領と偽装心中の罪に問われた敏腕編集長が過去を暴かれるミステリー仕立ての法廷劇。証言が各人食い違う<藪の中>状態で、ひとりの人物をカメレオンのごとく演じわける森繁が圧巻。石川達三のベストセラー小説を映画化。

7月19日(水) 〜25日(火)

無頼無法の徒 さぶ

『無頼無法の徒 さぶ』写真

©日活

1964年(S39)/白黒/102分

■監督:野村孝/原作:山本周五郎/脚本:山田信夫/撮影:高村倉太郎/美術:松山崇/音楽:伊部晴美
■出演:小林旭、長門裕之、浅丘ルリ子、山内幸子、小林千登勢、高品格、深江章喜、芦田伸介、田中邦衛

明治初期の東京下町を舞台に、経師店に住み込みで働く若者──男前で腕もたつ栄二と、不器用だが誠実な弟分のさぶ──二人の愛と友情、対立、そして成長を描いた人間ドラマの秀作。小林旭と長門裕之の演技合戦もみもの。

7月23日(日) 〜25日(火)

少年死刑囚

『少年死刑囚』写真

©日活

1955年(S30)/白黒/103分

■監督:吉村廉/原作:中山義秀/脚本:片岡薫、佐治乾/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:斎藤高順
■出演:牧真介、田中絹代、木室郁子、左卜全、菅井一郎、多々良純、信欣三、内海突破、殿山泰司、安部徹

祖父母と叔父夫妻を殺害して死刑判決を受けた少年は、獄中でどう変わっていくのか──。中山義秀の原作を片岡薫と佐治乾が共同脚色し、吉村廉が監督した野心作。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

7月26日(水) 〜29日(土)、8月2日(水) 〜5日(土)

非行少女

『非行少女』写真

©日活

1963年(S38)/白黒/114分

■監督・脚本:浦山桐郎/原作:森山啓/脚本:石堂淑朗/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:和泉雅子、浜田光夫、香月美奈子、杉山俊夫、高原駿雄、浜村純、小池朝雄、北林谷栄、小沢昭一

自堕落な父親、貧しい家庭──。絶望的な環境のなかで、身も心も荒みきった少女の非行と立ち直りを描いた珠玉篇。抑えきれない青春の怒りや喜び、哀しみをいきいきと表現した和泉雅子がみごと。モスクワ国際映画祭金賞受賞。

7月26日(水) 〜8月1日(火)

赤い殺意

『赤い殺意』写真

©日活

1964年(S39)/白黒/150分

■監督・脚本:今村昌平/原作:藤原審爾/脚本:長谷部慶次/撮影:姫田真佐久/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:春川ますみ、西村晃、露口茂、楠侑子、北村和夫、小沢昭一、北林谷栄、加藤嘉、宮口精二

東北のある町。封建的な「家」思想のもと虐げられてきた主婦が、強姦事件を契機に強靭な存在へと変貌していく──。藤原審爾原作、今村節が冴えわたる衝撃の一本。ヒロインに抜擢された春川ますみも演技開眼、体当たりで魅せる。

7月30日(日) 〜8月1日(火)

沖縄の民

『沖縄の民』写真

©日活

1956年(S31)/白黒/96分

■監督・脚本:古川卓巳/原作:石野径一郎/撮影:間宮義雄/美術:松山崇/音楽:佐藤勝
■出演:左幸子、安井昌二、長門裕之、金子信雄、安部徹、二本柳寛、織田政雄、信欣三、高友子、堀恭子、桂典子

小学校の女教師・左幸子を中心に、教え子とその家族、学生部隊など、第二次大戦時の沖縄攻防戦を民間人の立場から描いたセミドキュメンタリー。石野径一郎原作作品。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

7月30日(日) 〜8月5日(土)

結婚相談

『結婚相談』写真

©日活

1965年(S40)/白黒/105分

■監督:中平康/原作:円地文子/脚本:須藤勝人/撮影:山崎善弘/美術:大鶴泰弘/音楽:伊部晴美
■出演:芦川いづみ、高橋昌也、山本陽子、横山道代、浜川智子、稲野和子、中尾彬, 浦辺粂子、沢村貞子

婚期を逃した三十路女が扉を叩いた結婚相談所。だがそこは、巧妙に隠蔽されたコールガール組織だった!円地文子の同名小説を鬼才・中平康監督が映画化。清純派イメージをかなぐり捨て、芦川いづみが堕ちていくヒロインを熱演している。

8月2日(水) 〜8日(火)

サムライの子

『サムライの子』写真

©日活

1963年(S38)/白黒/94分 ※16mm

■監督:若杉光夫/原作:山中恒/脚本:今村昌平/撮影:井上莞/美術:岡田戸夢/音楽:渡辺宙明
■出演:田中鈴子、浜田光夫、田代みどり、松尾嘉代、小沢昭一、南田洋子、東恵美子、上田吉二郎、新田昌玄

北海道の港町の片隅、通称「サムライ部落」に引越してきたクズ屋の娘が主人公。ひどい貧しさに白い目をむける町の人々、酒を飲んでは罵りあう父母の姿──。現実を直視しながらも、清らかに伸びゆく子どもの姿を描いた感動篇。

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