1958年（S33）／白黒／103分

■監督：井上梅次／原作：獅子文六／脚本：斎藤良輔／ 撮影：岩佐一泉／美術：中村公彦／音楽：黛敏郎
■出演：月丘夢路、大坂志郎、浅丘ルリ子、岡田真澄、中原早苗、山根寿子、青山恭二、長門裕之、小沢昭一

前作に登場した様々な夫婦のその後の物語。喧嘩をしたり、別れ雲が立ち込めたり、双子の赤ん坊が生まれたりといやはや大騒ぎ──。泥棒夫婦ら新メンバーも加わって、ユーモアのなかにほのぼのとした愛情がにじむ。 ▲

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1960年（S35）／白黒／96分

■監督・脚本：中平康／原作：船山馨／脚本：橋本忍／撮影：山崎善弘／美術：松山崇／音楽：黛敏郎
■出演：葉山良二、吉行和子、南田洋子、宇野重吉、滝沢修、安部徹、小沢昭一、山内明、浜村純、梅野泰靖、下條正巳

東京に近い中都市のスラム街。付近一帯を牛耳る暴力団の悪事の数々に、虐げられた市民の怒りが爆発する——。正義派青年医師に葉山良二、冷酷無比な組織のボスに演劇界の重鎮・滝沢修。船山馨の小説をもとにした鮮烈の社会派ドラマ。 ▲

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1957年（S32）／白黒／90分

■監督・脚本：古川卓巳／原作：橘外男／脚本：八木保太郎／ 撮影：伊佐山三郎／美術：木村威夫／音楽：小杉太一郎
■出演：安井昌二、高田敏江、清水将夫、芦田伸介、安部徹、西村晃、岡田真澄、殿山泰司、リンダ・カーター

結核の芸者を身請けするために公金横領をして入獄した男が、出所後、様々な非難を受けながら、社会の底辺を流浪する──。橘外男の自伝的小説を映画化したもの。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 ▲

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1959年（S34）／白黒／88分　※16mm

■監督：宇野重吉／原作：菊村到／脚本：八住利雄／撮影：井上莞／美術：木村威夫／音楽：斎藤一郎
■出演：大坂志郎、小高雄二、芦川いづみ、山内明、芦田伸介、佐野浅夫、渡辺美佐子、小夜福子、小沢栄太郎

硫黄島の生き残りから苦悩と恐怖の体験を聞いた新米の新聞記者は、関係者を訪ね歩き、さらに凄惨で恐るべき事実を知る──。忘れられつつある戦争の記憶と罪の意識を非情なタッチで描き、芥川賞を得た菊村到原作の映画化。 ▲

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1960年（S35）／白黒／65分

■監督：蔵原惟繕／原作：多岐川恭／脚本：川瀬治／撮影：山崎善弘／美術：千葉一彦／音楽：佐藤勝
■出演：金子信雄、西村晃、白木マリ、草薙幸二郎、小園蓉子、河上信夫、山田禅二、浜村純、新井麗子、青木富夫

ヤリ手の銀行員・金子信雄は出世街道まっしぐら。一方、幼なじみの西村晃はさえない平社員。ところが、ある事件を機に二人の立場は一転する。弱気な男がみごとに仕組んだ恐るべき逆襲劇──。直木賞受賞の傑作スリラーに蔵原惟繕が挑む。 ▲

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1959年（S34）／白黒／101分

■監督・脚本：今村昌平／原作：安本末子／脚本：池田一朗／撮影：姫田真佐久／美術：中村公彦／音楽：黛敏郎
■出演：長門裕之、松尾嘉代、沖村武、前田暁子、二谷英明、北林谷栄、吉行和子、殿山泰司、小沢昭一

不景気に覆われた九州の炭鉱町。両親を亡くした四人兄妹が苦境に遭いながらも、明るくそして力強く生きていく──。空前のベストセラーとなった“十歳の少女の日記”感動映画化。現地ロケをいかして労働者の生活感を鮮やかに捉えている。 ▲

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1964年（S39）／パートカラー／95分

■監督・脚本：中平康／原作：吉行淳之介／脚本：池田一朗、加藤彰／撮影：山崎善弘／美術：大鶴泰弘／音楽：黛敏郎
■出演：仲谷昇、稲野和子、西尾三枝子、高橋昌也、福田公子、小池朝雄、島崎雪子、信欣三

中年期にさしかかった化粧品セールスマンが、若い姉妹とともにのめり込んでいく倒錯的な性──。原作は映画化困難といわれた吉行淳之介の同名小説。中平康が多彩なテクニックを駆使して、エロティシズムの世界をみごとに表現した。 ▲

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1962年（S37）／白黒／102分

■監督：滝沢英輔／原作：井上靖／脚本：木下恵介／撮影：山崎善弘／美術：松山崇／音楽：斎藤高順
■出演：島村徹、芦川いづみ、北林谷栄、渡辺美佐子、細川ちか子、宇野重吉、山田吾一、芦田伸介、清水将夫

伊豆湯ヶ島の山村で、曽祖父の妾であったお婆さんと二人きりで暮らす少年の日々。美しい叔母との交流や、淡い恋など、豊かな自然と複雑な人間関係のなかで幼き心は育っていく──。井上靖の自伝的小説をもとにした珠玉の文芸ロマン。 ▲

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1965年（S40）／カラー／75分

■監督：森永健次郎／原作：京都伸夫／脚本：三木克巳／撮影：藤岡粂信／美術：西亥一郎／音楽：山本直純
■出演：吉永小百合、浜田光夫、松原智恵子、浜川智子、杉山俊夫、藤村有弘、芳村真理、山田吾一

TV作家のもとで住み込み家政婦として働くことになったチャッカリ者の現代娘を中心に、短大時代の仲良し三人組の愛と青春の楽しき日々を描いていく。ショートヘア&関西弁の吉永小百合がチャーミング！京都伸夫原作の明朗篇。 ▲

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