映画の匠 野村芳太郎 庶民の娯楽を追い求めて

■ 作品解説 1 / 2 / 3 / 4 / 5

10月18日(日)〜20日(火)

鳩

1952年(S27)/松竹大船/白黒/44分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『鳩』写真

©1952 松竹株式会社

■脚本:中山隆三/撮影:赤松隆司/美術:平高主計/音楽:木下忠司
■出演:石濱朗、小園蓉子、有島一郎、北竜二、美山悦子、草香田鶴子、本橋和子、磯貝元男

友人から借りた伝書鳩を失った少年。彼はその責任感から家出をして働く決意をした──。「ハト少年」として新聞社会面を賑わした実話から、新人野村芳太郎が初めてメガホンをとる。その堅実な演出ぶりが題材とマッチして、爽やかな小品佳作となった。 ▲

10月18日(日)〜24日(土)

張込み

1958年(S33)/松竹大船/白黒/116分

『張込み』写真

©1958 松竹株式会社

■原作:松本清張/脚本:橋本忍/撮影:井上晴二/美術:逆井清一郎/音楽:黛敏郎
■出演:大木実、宮口精二、高峰秀子、田村高廣、高千穂ひづる

質屋殺しの共犯者を追って刑事は九州佐賀へ。犯人の元恋人が暮らす町で、瞬時も目の離せない張込みが続く──。松本清張原作、橋本忍脚本とのタッグ第一回作品。日常生活の細かなディテールを積み重ねながら、緊迫感溢れる傑作に仕上げた。 ▲

10月18日(日)〜24日(土)

角帽三羽烏

1956年(S31)/松竹大船/カラー/84分

『角帽三羽烏』写真

©1956 松竹株式会社

■原作:北條誠/脚本:野村芳太郎、光畑碩郎/撮影:井上晴二/美術:熊谷正雄/音楽:木下忠司
■出演:高橋貞二、川喜多雄二、大木実、野添ひとみ、紙京子

松竹大船伝統の三羽烏もの。同じ大学に通うお気楽男子──高橋貞二、川喜多雄二、大木実がそれぞれの恋を実らせるまでのドタバタ。お正月映画らしい華やかなムード、初の総天然色。雑誌ロマンス連載の北條誠原作を遊び心たっぷりに映画化。 ▲

10月18日(日)〜24日(土)

踊る摩天楼

1956年(S31)/松竹大船/カラー/92分

『踊る摩天楼』写真

©1956 松竹株式会社

■脚本:野村芳太郎、光畑碩郎/撮影:井上晴二/美術:熊谷正雄/音楽:松井八郎、鏑木創
■出演:高橋貞二、大木実、川喜多雄二、越路吹雪、古川緑波

恋か、家名か──?! 華やかなTVショウの舞台裏で巻きおこるお坊ちゃんの結婚騒動を唄と踊りと笑いにのせて。越路吹雪のシャンソン、有馬稲子の日舞、タップ界の祖・中川三郎とツルーパーズなどみどころ満載。ミュージカル風味の洒脱なラブコメディ。 ▲

10月21日(水)〜27日(火)

花嫁のおのろけ

1958年(S33)/松竹大船/カラー/89分

『花嫁のおのろけ』写真

©1958 松竹株式会社

■脚本:椎名利夫、中村定郎/撮影:井上晴二/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:高橋貞二、岡田茉莉子、石濱朗、瞳麗子、伊藤雄之助、佐田啓二

結婚適齢期のカタブツ大学助教授が、お見合失敗記録を更新しながら繰り広げる、てんやわんやの求婚修業──。松竹大船の人気コメディ「花嫁」シリーズ第二弾。ボーイッシュ岡田茉莉子がファッショナブルな装いでスクリーンを彩る。 ▲

10月25日(日)〜27日(火)

亡命記

1955年(S30)/松竹大船/白黒/135分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『亡命記』写真

©1955 松竹株式会社

■原作:白藤茂/脚本:椎名利夫/撮影:井上晴二/美術:浜田辰雄/音楽:木下忠司
■出演:佐田啓二、岸惠子、佐分利信、笠智衆、小林トシ子、伊藤雄之助

戦中から戦後、激動の時代に翻弄される中国人医学生と日本人女性の愛と苦難の物語。結婚後、南京に渡った二人だったが、終戦とともに迫害を受け夫婦離ればなれに亡命する──。香港ロケが話題を呼んだ、スケールの大きなメロドラマ。 ▲

10月25日(日)〜31日(土)

最後の切札

1960年(S35)/松竹大船/カラー/93分

『最後の切札』写真

©1960 松竹株式会社

■原作:白崎秀雄/脚本:橋本忍/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:佐田啓二、桑野みゆき、芳村真理、三井弘次、宮口精二、柳永二郎

普段は小綺麗な洋品店主、実はあくどい周旋屋という中年男が主人公。いかがわしい新興宗教の暗部をついて一世一代のゆすりを仕掛ける──!原作は白崎秀雄『肉の僕』。正当派二枚目スタアの佐田啓二が天才的な悪党をいきいきと演じる。 ▲

10月25日(日)〜31日(土)

銀座のお兄ちゃん挑戦す

1960年(S35)/松竹大船/白黒/63分

『銀座のお兄ちゃん挑戦す』写真

©1960 松竹株式会社

■脚本:菅野昭彦、斎藤正夫/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:木下忠司
■出演:三上真一郎、小坂一也、小瀬朗、高千穂ひづる、芳村真理、牧紀子

銀座で生まれて銀座で育った天下無敵の三人組が、愚連隊、土地売買詐欺、腹黒代議士など……様々なかたちの社会悪に敢然と立ち向かう明朗青春篇。小坂一也、三上真一郎、小瀬朗のお兄ちゃんトリオに、ズラリ揃った松竹のフレッシュスタア陣。 ▲

10月28日(水)〜11月3日(火)

月給¥13,000._

1958年(S33)/松竹大船/白黒/99分

『月給¥13,000._』写真

©1958 松竹株式会社

■脚本:野村芳太郎、山田洋次/撮影:井上晴二/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:南原伸二、田村高廣、渡辺文雄、杉田弘子、石濱朗、三井弘次

入社三年、東京本社勤務になった九州男児と、その同僚たちが繰り広げる騒動の数々。恋に悩む弱気型、出世第一ゴマスリ男、万年ヒラの宴会王……サラリーマン生活をユーモアとペーソスで描いた小気味よい群像劇。登場人物の名は全て海産物より。 ▲

10月28日(水)〜11月3日(火)

モダン道中 その恋待ったなし

1958年(S33)/松竹大船/カラー/93分

『モダン道中 その恋待ったなし』写真

©1958 松竹株式会社

■脚本:野村芳太郎、山田洋次/撮影:井上晴二/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:佐田啓二、高橋貞二、岡田茉莉子、桑野みゆき、花菱アチャコ

TV番組の懸賞金を獲得して東北・北海道の気晴らし旅行にでかけた青年のドタバタ劇。風光の数々もさることながら、随所に挿入される茶目っ気たっぷりのナレーションやテロップも楽しい。が、松竹上層部の評判は悪く、しばし監督業から外されることに。 ▲

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