映画の匠 野村芳太郎 庶民の娯楽を追い求めて

■ 作品解説 1 / 2 / 3 / 4 / 5

11月15日(日)〜21日(土)

春の山脈

1962年(S37)/松竹大船/白黒/72分

『春の山脈』写真

©1962 松竹株式会社

■原作:源氏鶏太/脚本:野村芳太郎/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:池田正義
■出演:鰐淵晴子、山下洵二、三上真一郎、十朱幸代、佐野周二

東京育ちのお嬢さん鰐淵晴子が、なつかしい故郷会津若松に帰って巻きおこす青春騒動──!元同級生の半玉芸者・十朱幸代との恋の鞘当て、意地の張りあいが微笑ましい。面白倶楽部連載、源氏鶏太の『わが町の物語』を映画化した好篇。 ▲

11月18日(水)〜24日(火)

東京湾

1962年(S37)/松竹大船/白黒/83分

『東京湾』写真

©1962 松竹株式会社

■脚本:松山善三、多賀祥介/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:西村晃、石崎二郎、榊ひろみ、葵京子、三井弘次、玉川伊佐男

麻薬取締官が何者かに射殺される事件が発生。ベテラン刑事・西村晃が捜査線上にみいだしたのは元戦友だった──。ノンスタア、小編成のオールロケ、隠し撮り……などドキュメンタルな手法でつくられた傑作ノワール。企画に俳優の佐田啓二。 ▲

11月18日(水)〜24日(火)

続 拝啓天皇陛下様

1964年(S39)/松竹大船/カラー/94分

『続 拝啓天皇陛下様』写真

©1964 松竹株式会社

■原作:棟田博/脚本:多賀祥介、山田洋次、野村芳太郎/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:渥美清、久我美子、小沢昭一、藤山寛美

『拝啓天皇陛下様』との関連性はなく、脚色に山田洋次が加わって新しい物語となった。北支戦線の軍犬部隊へ配属された渥美清二等兵。シェパード犬「友春」との暮らし、元飼い主との交流──動乱の昭和史を背景に愛すべき男の半生が描かれる。 ▲

11月22日(日)〜28日(土)

あの橋の畔で 完結篇

1963年(S38)/松竹大船/カラー/90分

『あの橋の畔で 完結篇』写真

©1963 松竹株式会社

■原作:菊田一夫/劇化:岡田教和/脚本:野村芳太郎、安倍獏、山田洋次/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:古関裕而
■出演:桑野みゆき、園井啓介

苦難を乗りこえてついに結ばれた二人。しかし、ヒロイン桑野みゆきは病に倒れ、余命幾ばくもないと告げられる──。第一部から第三部の波瀾に富んだ愛の旅路を経てようやく大詰め。大ヒットした同名TVドラマの映画化、待望の完結篇。 ▲

11月22日(日)〜28日(土)

素敵な今晩わ

1965年(S40)/松竹大船/カラー/82分

『素敵な今晩わ』写真

©1965 松竹株式会社

■原作・脚本:馬場当/脚本:野村芳太郎/撮影:川又昻/美術:熊谷正雄/音楽:平岡精二
■出演:犬塚弘、岩下志麻、中村晃子、楠侑子、ハナ肇

自動車教習所の指導員として働く独身男が、冴えない現実とロマンチックな夢の間を行き来する──。クレージーキャッツ「第四の男」犬塚弘の初主演映画。岩下志麻は夢で出逢える理想の女性として登場。様々な衣裳とヘアスタイルで観客を魅了する。 ▲

11月25日(水)〜12月1日(火)

暖流

1966年(S41)/松竹/カラー/88分

『暖流』写真

©1966 松竹株式会社

■原作:岸田國士/脚本:野村芳太郎、山田洋次/撮影:川又昻/美術:佐藤公信/音楽:木下忠司
■出演:岩下志麻、倍賞千恵子、平幹二朗、笠智衆

名門私立病院の再建をめぐって、院内で繰り広げられる権力争いと男女の愛憎劇。吉村公三郎監督版(39)、増村保造監督版(57)に続く、岸田國士原作三度目の映画化。岩下志麻、倍賞千恵子の最適役を得て、堂々たる松竹大船メロドラマに。 ▲

11月25日(水)〜12月1日(火)

拝啓総理大臣様

1964年(S39)/松竹大船/カラー/89分

『拝啓総理大臣様』写真

©1964 松竹株式会社

■脚本・音楽:野村芳太郎/撮影:川又昻/美術:宇野耕司
■出演:渥美清、長門裕之、横山道代、壺井文子、宮城まり子、山本圭、原知佐子、三津田健

渥美清主演による「拝啓」シリーズの第三弾はガラリと変わって芸道ものに。大阪から上京してきた三流漫才師が混血少女とコンビを組んでドサ廻りの一行に加わる。東京五輪騒ぎ、交通戦争、所得倍増の悲喜劇──現代社会への風刺をこめて。 ▲

11月25日(水)〜12月1日(火)

男なら振りむくな

1967年(S42)/松竹、ビクター/カラー/88分

『男なら振りむくな』写真

©1967 松竹株式会社

■原作:石原慎太郎/脚本:野村芳太郎、永井素夫/撮影:川又昻/美術:梅田千代夫/音楽:山本直純
■出演:橋幸夫、加賀まりこ、田村正和、渥美清

山荘に迷いこんだ孤独なオートレーサーと、財閥の孫娘との明るい恋。石原慎太郎の小説『人魚と野郎』を橋幸夫主演で映画化した青春篇。主人公の親友が田村正和。コシノジュンコデザインの衣裳を粋に着こなす加賀まりこも魅力的。 ▲

11月29日(日)〜12月5日(土)

白昼堂々

1968年(S43)/松竹/カラー/99分

『白昼堂々』写真

©1968 松竹株式会社

■原作:結城昌治/脚本:野村芳太郎、吉田剛/撮影:川又昻/美術:梅田千代夫/音楽:林光
■出演:渥美清、倍賞千恵子、有島一郎、藤岡琢也、生田悦子

九州の炭鉱で働いていた元スリが、倒産をきっかけに万引き集団を結成して上京。白昼堂々と都内のデパートを荒らしまわる──。大胆な手口の数々、刑事との駆けひき。社会から見捨てられた者たちの人間模様が滑稽さのなかに鋭く描かれる。 ▲

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